新型コロナウイルス感染症の検査対象について 広島東洋カープの事例から考える

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いまだに「検査を拡大すべき」とか「(抑制派と言われているが)必要な検査はすべきと言っている」とか、いろいろありますが。
現在の「症状がある人」と「濃厚接触者」のみを対象にする公費での検査は妥当か、5月に広島東洋カープで発生したクラスターの事例から考えたいと思います。

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経過

  • 5月17日、39.8度の熱が出た選手がいてPCR検査を受けたら陽性と判明。それに伴い、1軍の選手・スタッフら74人を検査したところ2人の選手(共に無症状)が陽性と判明。管轄保健所の調査で濃厚接触者とされた選手はいないが、球団独自の判断で選手5人、コーチ2人、トレーナー1人を自宅待機とする(参照1参照2)。
  • 20日、2軍も含めて146人にPCR検査を実施した結果、選手5人、コーチ1人、スタッフ1人が新たに陽性と判明(参照3)。
  • 21日、1軍の選手ら76人にPCR検査をした結果、コーチ1人が陽性と判明(参照4)。
  • 22日、2軍も含めて140人にPCR検査をした結果、全員陰性。しかし、管轄保健所から選手2人が濃厚接触者と判定される(参照5)。
  • 23日、1軍の82人にPCR検査をした結果、選手1人が陽性と判明(参照6)。
  • 24日は134人、25日は132人、26日は132人に検査を行い、全員陰性(参照7参照8参照9)。26日の検査で「全員の陰性判定が確認できた」として、27日から試合を再開し、その後の検査状況は発表されず。
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濃厚接触者

「経過」に書いた通り、保健所が濃厚接触者と判定したのは2人ですが、その2人はその後も結局陰性のままでした。
それはいいのですが、保健所が濃厚接触者と判定しなかった中から9人も陽性となったのです。
球団独自の判断で自宅待機とした中からは3人陽性となりましたが、それ以外からも5人が陽性となりました。

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結論

球団として、というかNPBの方針としてかもしれませんが、「球団内で陽性者が出たら全員PCR検査」をしたからすぐに他の人の感染もわかったのであり、「保健所の判定する濃厚接触者」だけ検査していたら感染がもっと広がっていただろうことは明らかです。
この事例だけ見ても「症状のある人」と「濃厚接触者」のみを公費での検査の対象にするのは明らかに範囲が狭すぎると言えます。
「濃厚ではない接触者」を対象に加えるだけではまだ足りないと思いますが、「現状で検査は足りている」という認識を持っている人はまずそれを改めてほしいと思います。

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