ワクチン接種と死亡について

第64回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和3年度第13回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催)の資料から、「ワクチン接種と死亡」について考えてみたいと思います。
なお、先に結論を書くと、このデータだけではワクチン接種が原因で死亡した人が増えたとは言えないと思います。

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厚労省の資料から集計したデータ

第64回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和3年度第13回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催) 資料に掲載されている、資料1-1-2-1 予防接種法に基づく医療機関からの副反応疑い報告状況について(コミナティ筋注・報告症例一覧)(PDF:3,735KB)から死亡者のみのデータを抽出して集計しました。
資料1-1-1   予防接種法に基づく医療機関からの副反応疑い報告状況について(PDF:667KB)ではファイザーの「副反応疑い報告数」は17877、「死亡報告数」は553となっていますが、集計したらそれぞれ17682、540でした。
それを「接種からの日数」で集計したら以下のようになりました。

日数 死亡率数
0 93
1 147
2 66
3 64
4 34
5 25
6 17
7 17
8 7
9 11
10 5
11 8
12 7
13 3
14 6
15 1
16 4
17 3
18 1
19 3
20 1
21 2
23 1
28 1
50 1
不明 12

これを見ると、ワクチン接種後5日までに約8割が集中しており、「ワクチンが原因で死亡が増えているのではないか」という疑いを持ってしまいます。

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ワクチンを接種しなかった場合に想定される死亡者数

日本では昨年、138万人が亡くなりました。ざっと、100人に1人です。
今回の報告で、ファイザーの推定接種者数は5843万人。これだけの人がいたら、1日平均1600人ぐらい亡くなるということです。
もちろん、日本全体の平均と今回の接種対象者の平均では違うだろうとは思いますが、医療従事者の後は高齢者を中心に接種が行われたわけで、極端に違うとも思えません。
また、仮に「1回目で死ななかった人は2回目で死ぬこともない」として、接種回数の半分の3000万人だとしても、やはり1日平均800人ぐらい亡くなるということになります。
今回の報告書の数字はこれらよりかなり少なくなっています。

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日本の副反応疑い報告制度について

日本の副反応疑い報告制度について、こんな記事があります。

【医療ゼミ#3 後編】アメリカと日本で大きく異なる安全性監視システム――手を洗う救急医Takaさんが教える「新型コロナワクチンの安全性」 | Ridilover Journal(リディラバジャーナル)
2021年6月の時点で3億回以上の新型コロナワクチン接種を達成しているアメリカでは、新型コロナワクチンにおける安全性評価のシステムも優れている。日本にも同様のシステムはあるものの、課題も多い。 ...

この制度における報告は、客観的な基準を元に行われているわけではありません。また、あくまで『疑い』のため、医者が患者に対して副反応を疑ったときだけ報告する仕組みになっているのが特徴です。

つまり、同じ症状の患者を診たときも、副反応だと考える医師とそうでない医師がいて、医師個人の判断で報告するかどうか変わってきてしまうということです。

(中略)

副反応疑いの報告制度である以上、自然発生数との比較ができないという点もある。

要するに、医師個人の判断で報告されるかどうか変わり、自然発生数との比較もできないようです。
報告書でワクチン接種から5日以内に集中しているのは、「ワクチンを接種してからそれほど時間が経過していない場合は疑いとして報告し、ある程度経過したら仮に同じ症状だとしても報告していないから」という可能性もあるわけですね。

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結論

「予防接種法に基づく医療機関からの副反応疑い報告」を見ただけではワクチン接種が原因で死亡した人が増えたとは言えないと思います。
せめて、死亡した場合だけでも理由を問わず全て報告するようになっていれば、死亡が増えたかどうかぐらいは推察できるのですが。

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