相棒8 第10話 「特命係、西へ!」

放送日:2010年1月1日

テレビ朝日|相棒season8
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あらすじ

公式

 京都で呉服店を経営する高村の遺体が東京で発見された。手には謎の4桁の数字が羅列された紙の切れ端が握られていた。
高村は死の直前、都内のホテルに電話をかけていたことが判明。右京(水谷豊)と尊(及川光博)がそのホテルを訪ねると、偶然にも尊は学生時代の恋人・唯子(檀れい)と再会する。ぎこちなく言葉を交わして別れる2人だが、なぜかその唯子に不審な行動が見られ、さらには高村が最後にかけた電話と唯子につながりがあることがわかる。さっそく右京と尊は唯子から話を聞こうとする。しかし、唯子は男たちに守られ、ホテルから逃げるように姿を消してしまう。なぜ唯子は警察から逃げるのか? 唯子は高村の死となにか関係しているのだろうか。
元恋人の不穏な動きに心穏やかでない尊だが、右京は嫌疑対象であることは間違いないと指摘。また右京は生前の高村の行動などから高村が千利休を信奉する歴史マニアであると推理。刑事部長から強引に与えられた休暇を利用して右京と尊が京都へと向かう!

事件の真相と420年前の千利休の謎。東京での殺人事件をきっかけに右京と尊が京都を舞台に不可解な事件に挑む!

ネタバレあり

  • 高村朋治の遺体発見。右京と神戸も首を突っ込み、高村が泊まっていた旅館で話を聞くと、「桐は嫌」と言われて部屋を替えたという。
  • 高村朋治が死ぬ少し前に電話したホテルに行くと、神戸は大学時代に交際していた細野唯子と偶然再会。しかし偽名で宿泊していることがわかり、フロントに確認すると「細野唯子という人が絶対泊まっているはずだから調べてほしいという電話があった」と判明。そこで部屋へ行くが部屋は空いており中に入っても無人。細野唯子は隣の部屋に隠れていてその隙にホテルを抜け出す。
  • 高村が殺された公園では引ったくりが続いていることから、捜査一課は引ったくりの線で捜査開始。
  • 高村朋治の妻に話を聞くと「高村朋治は歴史は好きだったと思う、その手の趣味の集まりに入っていると聞いたことがある」という(高村が家紋の模様で挙げたものは利休にまつわるものがあり嫌だと言った桐は太閤桐で豊臣秀吉にまつわるもの、握っていた紙に書かれた最後の数字1591は利休が秀吉の命で切腹させられた年であるため利休を信奉している人物ではないかと右京は考えた)。
  • 「余計な捜査で現場を混乱させた」として「特命係の部屋は老朽化しており改修工事のため2週間封鎖する、よって休暇を与える(限りなく懲戒に近い休暇)」を言い渡される。
  • 右京はたまきを誘って京都へ行くことに。たまきから連絡をもらった神戸が京都駅で合流し、たまきは別行動となる。
  • 図書館で調べると細野唯子の父・多久郎が所長を務めた研究所が今は生体組織工学研究センターとなっていると判明。そこで生体組織工学研究センターへ行って話を聞くが細野唯子について詳しく教えてもらえず。
  • 右京は「多久郎が趣味の歴史研究に没頭して作った七哲庵に高村朋治の名前がある」と細野唯子との接点を見つける。また、高村が握っていたメモは同人誌の原稿か何かと思われ七哲庵のメンバーに会う価値はあると主張。
  • 七哲庵の集まり(高村を悼む集まり)に行って話を聞くと東京へ行った理由を知らないと言われ、高村が握っていたメモを見せると顔色が変わるが「七哲庵の原稿か何かだから見覚えがあるのだろう」と言われる。
  • 右京は「犯人が高村が握っていたメモを奪おうとした以上、何か重大な秘密が隠されている」として「秀吉は利休を重用した理由、そして利休の死(切腹)の謎」に興味を持つ。
  • 前川(七哲庵のメンバーで生体組織工学研究センター勤務)に話を聞くと、詳しくはわからないという。
  • 唯子に話を聞くと「高村が殺された夜は人と会っていたが相手は言えない、以前高村に東京ではよくあのホテルに泊まると言ったから電話してきたと思う、(高村が持っていた数字は)なんのことか見当もつかない」という。
  • 引ったくり犯が捕まるが高村の件は否認。
  • 牧瀬妙子(七哲庵のメンバー、占い師)が殺される。メールで呼び出された唯子が着いて遺体を発見するが、そこへ通報を受けた警察官も来たため唯子は拘束される。
  • 右京は現場の様子を確認後、唯子の取り調べに乱入。現場にこぼれた水の跡から箱があったと思われるが唯子は現場には残っていなかったと言い唯子も持っていなかったことや通報が公衆電話だったことから近所の人ではないと思われることなどを指摘し唯子を解放させ、唯子は神戸に多久郎の遺稿を渡す。
  • 内村は右京と神戸を呼び出し「もう一度休暇をやる、ただし今度の休暇に終わりはない、特命係は生涯封鎖してやる」と宣言するが、小野田から「実は杉下に頼み事をして京都に行ってもらっていたからおとがめは無用」と電話があり内村は黙る。
  • 官房長室に行くと唯子と一緒にいた男がおり、右京は「彼女が保持している機密が外部に流出するのを防ぐために彼女に接触する人間を見張る必要があった」と男が厚生労働省の人間であると指摘。男は「iPS細胞の研究が行われている、だから事前に外部に漏れることは避けなければいけなかった、高村が殺された夜は複数の製薬関連企業の関係者と会議をしていた」と話す。
  • 高村は殺される前、東京歴史博物館を訪ねて何か見せようとしていたが学芸員が急用で会えなかった(電話では「歴史がひっくり返るような大発見、利休の幻の茶器」と言っていた)という。右京はそれと多久郎の遺稿の年譜から「幻の茶器は天下人の証」という仮説を立て、「光秀が見つけられなかった信長の首は幻の茶器のこと、その時幻の茶器を手にしたのは利休、秀吉は利休に幻の茶器を渡すよう詰め寄ったが利休が断ったため殺されたのではないか」と謎を解いてみせる。
  • 高村が茶器を見つけた家(田中長次郎の子孫の家)で預かり証を見せてもらうと「茶入」と書かれていることに気付く。
  • 右京は唯子に七哲庵のメンバーを集めさせ、「高村は幻の茶器を学芸員に見せようとしていたが犯人はそれを奪おうとして死なせてしまった、その茶器を牧瀬妙子に売ろうとしたが茶器の奪い合いが起きて殺してしまって唯子に罪をなすりつけるために小細工をした、牧瀬妙子を殺したのは芝木美都代」と指摘。芝木美都代は否定するが箱に金属でひっかいた跡があり芝木美都代がしている指輪を調べればわかると指摘し、京都府警が芝木美都代はを連行。また、高村が見つけたものは「長次郎の子孫が利休と長次郎をしのんで江戸時代に焼いた茶入」と書かれており目当てのものではないが、右京は多久郎がすでに見つけていたのではと指摘すると唯子は金庫から茶器を取り出し、専門家に鑑定してもらうことに。
  • 芝木美都代は高村殺害は否認。そこで押収した証拠品を調べると芝木美都代が持っていたのは茶入ではなく茶碗であり高村を殺したのではないと考える。そこへ米沢から電話があり、多久郎の遺稿の年譜には間違った記述(利休が弟子に娘を頼んだ=幻の茶器を託した暗示)があると教えてもらうと「全ては犯人がある目的のために仕掛けた周到な計画」と気付く。
  • 前川に「遺稿から最初の仮説を見つけたのはあなた、それに改ざんを加えて七哲庵のメンバーに幻の茶器があると思わせた、それは唯子に金庫を開けさせて研究室の暗証番号を知りインサイダー情報を得るため、誤算だったのは高村が他の場所から幻の茶器らしきものを見つけてしまい専門家に見せようとしたため茶器を奪おうとして殺してしまった、そして暗証番号を知ったあなたは研究室に入り込んでiPS細胞の開発に関わった企業の情報を手に入れたのだろうがそれらの企業の株を購入して多額の利益を得たことは調べればすぐわかる」と指摘すると前川はパソコンを池に捨てるが、「私だってちょっとぐらいいい思いをしたっていいだろう」と認める。
  • 右京と神戸は唯子と話をし、研究所で以前情報漏えいがあり、多久郎は唯子のその後を考えて金を受け取って隠蔽に加担した(それもあって警視庁入りが決まっていた神戸とも別れた)という話を聞く。
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感想/気になる点など

  • 右京のセリフ。「謎は依然として、まだ京都にあります」って、「依然として」と「まだ」を重ねて強調しているってこと? 「さまざまな諸説はあると思いますが」って、「さまざまな」と「諸説」を重ねて強調しているってこと?
  • 高村が転落死した時、かばんも一緒に落ちたなら「幻の茶器」(高村が見つけた茶器)は割れてんじゃない?
  • 指紋採取した切符、「20.3.14」の東京駅の入場券がいっぱい混じってるけど、どうして? 関係あるの?
  • 相棒8 第8話 「消えた乗客」では神戸は12月5日に初めて花の里に行ったはずだけど、この回では4日に行っている。
  • 11月27日に高村が殺されて捜査に加わり、少なくとも11月30日から12月3日まで京都にいるけど、相棒8 第7話 「鶏と牛刀」では11月27日以降捜査をしてるし、相棒8 第8話 「消えた乗客」では事件が起きたのが12月2日と日程がかぶっている。
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キャスト

水谷豊:杉下右京
及川光博:神戸尊
益戸育江(高樹沙耶):宮部たまき
川原和久:伊丹憲一
山西惇:角田六郎
六角精児:米沢守
山中崇史(山中たかシ):芹沢慶二
神保悟志:大河内春樹
志水正義:大木長十郎
久保田龍吉:小松真琴
片桐竜次:内村完爾
小野了:中園照生
岸部一徳:小野田公顕
檀れい:細野唯子(独立行政法人生体組織工学研究センター主任研究員)
橋爪淳:前川博義(独立行政法人生体組織工学研究センター研究員、七哲庵メンバー)
いしのようこ::芝木美都代(スナックのママ、七哲庵メンバー)
石田太郎:古屋茂吉(不動産会社経営、京都府経済振興会会頭、七哲庵の実質的な代表)
山路和弘:蒲田玄洋(茶道家、七哲庵メンバー)
山口美也子:牧瀬妙子(占術師、七哲庵メンバー)
山中敦史:高村朋治(呉服店経営、七哲庵メンバー)
松田優:津田誠(厚生労働省)
野口貴史:上杉(京都府警刑事)
富永佳代子:田中富貴子(高村に茶入れを貸した人、田中長次郎の子孫)?
峰蘭太郎:千利休
浅田祐二:明智光秀
石倉英彦:織田信長
西村匡生:豊臣秀吉
木下隆行(TKO):浅井牧彦(ひったくり犯)
山崎画大:今井(京都府警刑事)
中平良夫:細野多久郎(唯子の父)
平井真軌:村田(京都府警刑事)
築山万有美:高村千恵(朋治の妻)
斎藤弘勝:武田規一(東京歴史博物館学芸員)
田井克幸:高村が泊まっていた旅館の人
前川恵美子:高村が泊まっていた旅館の仲居
園岡新太郎:三好(独立行政法人生体組織工学研究センター事務長)
白井滋郎:千利休の介錯人
天野勝弘:ホテルプリンセスガーデン従業員
園英子:京都府経済振興会秘書
土屋美穂子:牧瀬妙子の家のお手伝い
河井青葉:ホテルプリンセスガーデン従業員
滝川英治:ひったくり犯を取り調べた刑事
大竹奈緒子:独立行政法人生体組織工学研究センター受付
恵有一:牧瀬妙子の家に来た警官?
潮見諭:ひったくり犯を取り調べた刑事
竹内和彦:牧瀬妙子の家に来た警官?
小森郁子:ニュースキャスター

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主な複数回出演者

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ロケ地

劇中の場所 撮影場所
第一ビル公園(高村朋治が殺された場所) 川口総合文化センター リリア[HP]
捜査本部 東映東京撮影所 Gスタジオ 会議室
ホテル プリンセスガーデン(高村朋治が死ぬ少し前に電話したホテルで細野唯子が泊まっていたホテル) ホテル プリンセスガーデン[HP]
高村千穂に話を聞いた後に右京と神戸が車で通った道 光が丘駅近くの道
警視庁 刑事部長室 川崎マリエン 第6会議室[HP]
神戸と大河内が話をした店 水響亭[HP]
京都駅 京都駅
右京とたまきがお茶を飲んだ店 カントリーハウス英國屋
京都理科大学(京都に着いて最初に行った図書館) 東京薬科大学[HP]
独立行政法人 生体組織工学研究センター 池越しの外観 国立京都国際会館[HP]
独立行政法人 生体組織工学研究センター 外観、受付 埼玉県環境科学国際センター[HP]
生体組織工学研究センター近くの池 宝ヶ池[HP]
蒲田の家を出た後に右京と神戸が話をした道 一本橋[地図]
右京と神戸が待ち合わせをした寺 くろ谷・金戒光明寺[HP]
右京が「利休の死の謎」の話をした場所 一条戻橋[地図]
牧瀬妙子の家 大日苑[地図]
独立行政法人 生体組織工学研究センター 喫煙所 埼玉県環境科学国際センター[HP]
ホテルにいた男を追跡した道 石塀小路[地図]
京都府警 外観 京都府警
京都府警 内部 京都府庁旧本館[HP]
警察庁 官房長室 川崎マリエン 第7会議室[HP]
東京歴史博物館 入間市博物館[HP]
右京と神戸が再度京都に行った時に最初に行った寺(明智光秀の墓) 西教寺[HP]
寺の次に右京と神戸が話しながら歩いた場所 鴨川沿いの道[地図]
京都府警 芝木美都代の家から押収した証拠品を調べた部屋 東映東京撮影所 本館 3階 会議室
厚生労働省 外観 厚生労働省
前川逮捕後に細野唯子と話をした場所 国会前庭
ラストで雪の中右京と神戸が歩いた場所 国会前の道

<撮影場所ごとのまとめ>
衆議院憲政記念館(国会前庭)[当ブログの記事]:前川逮捕後に細野唯子と話をした場所
水響亭[HP]:神戸と大河内が話をした店
川口総合文化センター リリア[HP]:第一ビル公園(高村朋治が殺された場所)
入間市博物館[HP]:東京歴史博物館
東京薬科大学[HP]:京都理科大学(京都に着いて最初に行った図書館)
大日苑:牧瀬妙子の家
埼玉県環境科学国際センター[HP]:独立行政法人 生体組織工学研究センター 外観、受付、喫煙所
川崎マリエン[HP][当ブログの記事]:警視庁 刑事部長室、警察庁 官房長室
京都府庁旧本館[HP]:京都府警 内部
くろ谷・金戒光明寺[HP]:右京と神戸が待ち合わせをした寺
国立京都国際会館[HP]:独立行政法人 生体組織工学研究センター 池越しの外観
東映東京撮影所[当ブログの記事]:捜査本部、京都府警 芝木美都代の家から押収した証拠品を調べた部屋
ホテル プリンセスガーデン[HP]:ホテル プリンセスガーデン(高村朋治が死ぬ少し前に電話したホテルで細野唯子が泊まっていたホテル)
光が丘駅近くの道:高村千穂に話を聞いた後に右京と神戸が車で通った道
京都駅:京都駅
カントリーハウス英國屋(京都駅の喫茶店):右京とたまきがお茶を飲んだ店
宝ヶ池[HP]:生体組織工学研究センター近くの池
一本橋(京都市白川):蒲田の家を出た後に右京と神戸が話をした道
一条戻橋:右京が「利休の死の謎」の話をした場所
石塀小路:ホテルにいた男を追跡した道
京都府警:京都府警 外観
西教寺[HP]:右京と神戸が再度京都に行った時に最初に行った寺(明智光秀の墓)
鴨川沿いの道:寺の次に右京と神戸が話しながら歩いた場所
厚生労働省:厚生労働省 外観
国会前の道:ラストで雪の中右京と神戸が歩いた場所

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