放送日:2012年2月8日
あらすじ
公式
千束署の刑事・相原(萩原聖人)が突然米沢(六角精児)を訪ねてきた。
相原は、かつて米沢と組んで、警察の天下り先でもある青少年防犯協会の横領事件を解決した熱血刑事。(映画「鑑識・米沢守の事件簿」2009年公開 より)
千束署管内で起こった連続通り魔事件で採取された繊維片を警視庁本部で詳しく分析してほしいというのだが、所轄の鑑識で調べたのなら結果は同じだといって断る米沢。
懇願する相原から米沢が逃げようとしていたところ、以前米沢から噂にきいていた敬愛する刑事・右京(水谷豊)と遭遇。
“頼まれたらなんでもやってくれるんですよね?”と右京に詰め寄る。
訊けば相原は千束署の捜査本部を外された上、謹慎中の身だという。
尊(及川光博)はそんな熱すぎる相原の行動に辟易。
右京と尊、そして相原の3人で連続通り魔事件の捜査することになるのだが…。ゲスト:萩原聖人
ネタバレあり
- 千束署の刑事・相原が突然米沢を訪ねてきて千束署管内で起こった連続通り魔事件で採取された繊維片を詳しく分析してほしいと頼むが、米沢は所轄の鑑識で調べたのなら結果は同じだと断る。米沢が相原につきまとわれながら鑑識に着くと、以前米沢が「敬愛する刑事」と言っていた右京と遭遇。右京は米沢から頼まれた文書の翻訳をして礼を言われ、「頼まれれば何でもするのが特命係」と返すと相原は目を輝かせる。
- 特命係に行って神戸と一緒に相原から事件の話を聞き、ネット捜査の状況について聞くと相原は答えられなかったことから「捜査本部の人間ではない」と指摘。すると相原は前日捜査本部を外されたこと、繊維片を勝手に持ち出したこと、謹慎中であることを認める。そこで米沢に頼んでネットの書き込みのデータをもらう。
- 右京は気になる書き込みを見つけ、その家の住所を調べて向かうと伊丹らも聞き込みに来ていて一緒に話を聞くことに。真人(その家の息子)は引きこもっているという。3件目の現場は近くで、真人が事件を目撃した可能性が高いと相原が強引に話を聞こうとするが真人は「うるさい、出て行け」と怒る。
- 近所で聞き込みをして、辰人(真人の父)が深夜にコンビニで立ち読みしているのを何度か見掛けたという話を聞くが、区役所で確認するといつも定時で帰っているという。
- 伊丹らが佐々木家の前で張り込みをしているところに右京らも来て、相原は「どうしてもやめないなら一緒に張り込みをする」と車に乗り込む。右京は神戸もそこに残るように指示し、右京はコンビニで辰人を見つけ、話を聞くと「仕事をしている間はみじめな息子の姿を見なくていい、妻には申し訳ないがそれが唯一の救い」と答える。
- 深夜、真人が外に出たところ、伊丹らが張り込みをしていることに気付き逃走。真人が家に戻ってきたところに伊丹らが声を掛けて任意同行を求めるが、相原が「断っていい、聴取は任意だしそもそもこんな時間に言うことじゃない」と言って真人は家に入る。
- 米沢は相原に呼び出されて花の里で落ち合い、相原が「父親はもう息子の真人に愛情はないのか、寂しい」と泣くと、米沢は「相原の胸のつかえが少しは下りるかもしれない」と「火事息子」の落語のCDを渡す。
- 3人目の被害者の意識が戻ったため伊丹らが話を聞くと、「後ろから殴られてとっさに相手の服をつかんだが顔は見ていない」と証言。
- 伊丹らは真人を任意同行して話を聞く。帰り際に右京と神戸が待ち構え、送りがてら相原も一緒にファミレスへ。神戸が事件について聞こうとするが、相原が「なぜ引きこもりになったのか」と聞くと真人は「忘れた」と答え、相原が「甘えだ」と言うと真人は「そんなことわかってる」と怒って出て行き、相原は追い掛ける。そこへ右京もついて行き、右京は「忘れたという類いのものではないのだろう、原因はきっとアンテナの感度、親や教師がたとえあなたのためを思って放った言葉でもそこに少しでも親や教師自身のための気持ちが入っているとあなたは高感度でそれを受信してしまう、つまりあなたが人と話をすること自体があなたを傷つくこととイコールになる、主観が入るので人は100パーセント誰かのために話をすることはできない、それはあなた自身も同じで相手の言葉に主観が入っていてもあなたを裏切ったことにならない、家族の力だけでは自分が助からないことにあなたは気付いているはず、たとえあなたが逃げても相原はあなたを追い続ける、彼があなたを犯人扱いしていないこともわかりますよね?」と説得。相原は「火事息子」(親に迷惑を掛け続け全身に刺青を入れて当時はヤクザの仕事だった火消しになった大店の息子の話で、両親から勘当されたが大店が火事になって火を消しに行くと息子に会いたくて火をつけたことがわかったという話)のCDを真人に貸しつつ「君は愛されている」と説得。右京は目撃証言を聞くのを忘れないようくぎを刺して立ち去る。
- 相原は真人に犯人の絵を描いてもらい、それを見た右京は「在宅確認したい人がいる」と現場近くに行く。神戸が確認すると家にはおらず、近くを捜すと真人が黒いジャケットの女に殴られ、そこに右京と相原が現れて確保。
- 女は取り調べで「ずっと夫を殺したかった、子どもが産まれた時勝手に会ったことのない人たちを連れてきたり出産から帰った日も友達と遊ぶ約束を入れていて凍ったペットボトルが足を直撃した(骨にヒビ)のにそれを持ってバーベキューに行ったりして殺意が芽生えた、殺したかったけど保険金で暮らしていけるかわからない、そんな時に自由に生きているように見える女を見るたびに……」などと供述。
- 相原は右京と神戸に改めてあいさつ。相原は「真人が昼から床屋に行くようになった」と喜ぶ。
- 真人が外を歩いていると、向かいのおばちゃんから「あなた、通り魔を捕まえるのに協力したんだって? すごいじゃない」と言われ、泣く。
相原誠(萩原聖人)は相棒シリーズ 鑑識・米沢守の事件簿で登場。
感想/気になる点など
- 2012年2月6日の日の入りは17時13分らしいけど、右京が相原から電話を受けた17時12分時点で夕焼けっぽいけどかなり明るくて影もしっかりできている。
- ひきこもりから脱する日が「来ると思いますよ。そう遠くない将来に。」の根拠を「彼、愛されてますから」って右京は言うけど、9年間ひきこもりだったのは、その間は愛されてなかったということなの? そんなわけないでしょ?
キャスト
水谷豊:杉下右京
及川光博:神戸尊
鈴木杏樹:月本幸子
川原和久:伊丹憲一
大谷亮介:三浦信輔
山中崇史(山中たかシ):芹沢慶二
六角精児:米沢守
志水正義:大木長十郎
久保田龍吉:小松真琴
片桐竜次:内村完爾
小野了:中園照生
萩原聖人:相原誠(千束署)
松尾英太郎:佐々木真人(ひきこもり)
佐藤直子:佐々木真理子(真人の母)
佐藤仁哉:佐々木辰人(真人の父、区役所勤務)
岩佐真悠子:水野沙織
村松恭子:代田美由紀(佐々木家の向かい)
西山宗佑:水野裕史(沙織の夫)
小谷早弥花:斉藤麻紀(代田美由紀の娘)
松本大卒:コンビニ店員
平原多香子:中田恵(3人目の被害者)
鈴木アキノフ:増山浩二(コンビニ店員)
下平ヒロシ:佐々木辰人の同僚?
主な複数回出演者
- 相原誠(萩原聖人)は相棒シリーズ 鑑識・米沢守の事件簿で登場。
- 村松恭子は勝枝(喫茶店の常連客)役で相棒6 第5話「裸婦は語る」に出演。
ロケ地
劇中の場所 | 撮影場所 |
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警視庁 ロビー | 川崎マリエン 業務棟 1階 |
警視庁 エレベーター | 川崎マリエン |
警視庁 廊下 | 川崎マリエン |
警視庁 刑事部長室 | 川崎マリエン 第6会議室 |
佐々木辰人が勤務する区役所 | 川越市役所 |
中田恵の病室 | スタジオジニアス 池袋グリーンスタジオ |
千束署(相原誠が電話した場所) | 東映東京撮影所 本館 外階段 |
佐々木真人に話を聞いた店 | ピエトロ・コルテ 大泉学園店 |
警視庁 水野裕史に話を聞いた部屋 | 川崎マリエン 研修室 |
<撮影場所ごとのまとめ>
川崎マリエン[HP][当ブログの記事]:警視庁(ロビー、エレベーター、廊下、刑事部長室、水野裕史に話を聞いた部屋)
ピエトロ・コルテ 大泉学園店[当ブログの記事]:佐々木真人に話を聞いた店
東映東京撮影所[当ブログの記事]:千束署(相原誠が電話した場所)
川越市役所:佐々木辰人が勤務する区役所
スタジオジニアス 池袋グリーンスタジオ[HP]:中田恵の病室
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