相棒7 第15話 「密愛」

放送日:2009年2月18日

https://www.tv-asahi.co.jp/aibou_07/contents/story/0015/index.html
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あらすじ

公式

 大学時代の恩師・悦子(岸惠子)に呼ばれ、彼女の山荘へとやってきた右京(水谷豊)。借金取りに追われ離れの小屋にかくまっていた榊(国広富之)が自殺したため、その身元を調べて欲しいと悦子から依頼されたからだ。しかし、右京は榊の死因は自殺ではなく他殺ではないかと言い始める。遺体を発見したとき小屋は密室状態だったのでそんなことはあり得ないという悦子に、自らの推理を語り始める右京。本当に殺されたのか? ならばその犯人は誰なのか!?

相棒史上最高の一騎打ちがいま始まる! 岸惠子の流暢なフランス語も見逃せない。

ゲスト:岸惠子 国広富之

ネタバレあり

  • 大学時代の恩師・悦子に呼ばれ、彼女の山荘へとやってきた右京。借金取りに追われ離れの小屋にかくまっていた榊が自殺(小屋で倒れているのを発見したが、ドアも窓も鍵がかかっていて開かず、服毒自殺だという)したため、その身元を調べて欲しいと悦子から依頼される。
  • 右京は一通り調べた後、再び山荘へ。榊について「ペテン師」と言った人物がおり、「榊が殺された」という説を披露。悦子は密室でそんなことはあり得ないと言うが、右京は「挑戦状を受け取ったと解釈している」とあくまで他殺の可能性を主張して小屋を調べる。
  • 右京は榊が持っていた盗聴器入りの万年筆と、フランス語の本に愛の告白の詩に読み仮名が振られていることから「榊(ジュリアン)はフランス語の堪能な女性(キャテリーヌ)に愛の告白をしていた、最初は相手にされなかったが次第に2人の距離は近づきやがてキャテリーヌはジュリアンの入れるハーブティー(悦子ブレンド)に心酔する」と説明(「悦子ブレンド」は庭に捨ててあったが右京は勝手に持ち帰り成分を分析、同じものを専門店で作ってもらった)し、右京も「悦子ブレンド」(カモミール、ローズマリー、セージ、マリーゴールド)を入れる。「キャテリーヌはハーブティーが気に入りジュリアンを受け入れたどころかキャテリーヌの方がジュリアンを激しく求めるようになった、恋は女性を嫉妬と疑心に狂わせる、キャテリーヌはジュリアンが本当に自分を愛しているか本心が気になった」と説明を続けるが、悦子は「キャテリーヌが疑心を抱くほどの恋に簡単に落ちるとは思えない、リアリティーの欠如」と指摘。右京は「キャテリーヌは現実の恋など一度もしたことのないうぶな乙女、キャテリーヌには身体的なコンプレックスがあったのではないか、青春時代に一度や二度は踏み出そうとしたのかもしれないが受け入れられなかった、しかし人生の黄昏を迎えて出会った男性は違った、ジュリアンの熱い思いはキャテリーヌの永久凍土と化した心を一気に溶かした、しかし幸せを感じれば感じるほど不安になった」と説明を加える。さらに「榊が以前夫人に出す飲み物に何か液体を入れているのを何度も目撃されていたが徐々に夫人は体調を崩してある日発作を起こした、姿を消していた榊が次に現れたのはとある別荘地、キャテリーヌがジュリアンの計画を知ったのは空想に委ねるしかないが」と言うと、悦子は「偶然街で見掛けたのよ、きっと」と榊が手下と「もう落ちてる、すぐに結婚まで持っていく、シアルリンはだいぶ飲ませた、持ち歩いて割るといけないから部屋の引き出しに置いてある」と話しているのを聞き、「キャテリーヌはようやく気付いた、ハーブティーの味も香りもわからない雑多なブレンドの意味は毒の混入をごまかすためのものだった」と語る。そしてキャテリーヌがジュリアンに毒を飲ませたが、悦子は右京に「物語の続き、どうやって密室を作ったのか」と要求。右京は「密室トリックなど推理小説の話、密室に見せ掛けることができるのは榊のみ、とっさに助からないと悟った彼が薄れゆく意識の中で最後に取った行動、自殺に見せ掛けてあなたに罪を着せないため、当然あなたは自分の体を案じて検査を受けただろうがあなたに毒を飲ませてはいなかった、確かに最初は財産をだまし取るつもりで近づいたのだろうがあなたと接するうちに彼は変わった、彼の最後の思いは最愛の人に罪を着せない人、悦子ブレンドに共通するのは美肌効果で毒をごまかすためのものではなくただひたすらに恋人を思う愛の結晶」と説明。
  • 右京は悦子を連行。悦子が右京を呼んで事件を解明させた理由を右京は「良心の呵責にさいなまれ」と考えたが、悦子は「良心の呵責でも罪悪感でもない、私がこんなに愛されたということを誰かに知ってほしかった、自分の命をかけてまでの愛をもらったことをたった一人にでも知ってほしかった、大きな減点のため単位はやれない」と笑う。
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感想/気になる点など

  • 相棒2 第12話 「クイズ王」では右京は「オール優」だったはずだけど、フランス文学の単位を落としても「オール優」って言うの?
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キャスト

水谷豊:杉下右京
国広富之:榊敏郎
大濱琥太郎:ヤクザ(榊の手下)
池田貴美子:布団店(榊敏郎の店のはす向かい)
片桐千里:榊敏郎の妻(死亡)
長谷川勝彦:悦子(青年期)の恋人
奈良坂篤:宇佐美悦子の父
中山久美子:宇佐美悦子(青年期)
河野景子:宇佐美悦子の母?
中島まりな:宇佐美悦子(少女期)
岸惠子:宇佐美悦子(フランス文学の翻訳家、右京の学生時代のフランス文学の先生)

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ロケ地

劇中の場所 撮影場所
布団店 あさひや(板橋区中板橋)
榊敏郎の元妻の店 (有)カワヒト(板橋区中板橋)
東京大学(宇佐美悦子が講義をしていた教室) 駿河台大学
宇佐美悦子が街中で榊を見つけた時にいた店 吉田謙受堂
街中で榊敏郎が手下と話をした店 シマノコーヒー 大正館

<撮影場所ごとのまとめ>
駿河台大学[HP]:東京大学(宇佐美悦子が講義をしていた教室)
(有)カワヒト(板橋区中板橋):榊敏郎の元妻の店
あさひや(板橋区中板橋):布団店
吉田謙受堂:宇佐美悦子が街中で榊を見つけた時にいた店
シマノコーヒー 大正館[HP]:街中で榊敏郎が手下と話をした店

コメント

  1. テイルズオブヒトラー より:

    相棒7の15話は
    『相棒』が出ないので
    番外編〜扱いなのカナ?

    それとも恩師が相棒なのか?

    • vsd1104 より:

      テイルズオブヒトラーさん

      コメントありがとうございます。
      亀山がいなくなってから神戸が来るまでの間は誰かと一緒に行動するたびに「この人が次の相棒になるのか?」と思ったりもしましたが、無理に「誰かとコンビを組む」という枠に当てはめて考えなくてもいいんじゃないかと思います。
      「端境期」ということで、その期間は全部が「番外編」と捉えてもいいとも思いますし。

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