交通手段ごとの二酸化炭素排出量比較

グレタさんが飛行機を毛嫌いしているので、じゃあ実際二酸化炭素排出量はどうなのかと思って調べてみました。

運輸部門における温室効果ガス排出量等の推移(平成18年11月)
https://www.mlit.go.jp/singikai/koutusin/koutu/kankyou/8/shiryou2-2.pdf(PDF)

旅客③輸送機関別の二酸化炭素排出原単位
•1人を1km輸送するのに、自家用乗用車は175gCO2が排出されるが、鉄道は19gCO2、 バスは53gCO2。
•公共交通機関は、自家用乗用車に比べて排出原単位は少ない。

出典:(環境省)温室効果ガス排出・吸収目録、(国土交通省)自動車統計年報、(同)鉄道輸送統計年報、(同)航空輸送統計年報より算定

文章では飛行機に触れていませんが、グラフでは「航空 111」ということで、自家用車よりは少ないようですね。
資料というか計算方法によってばらつきがありますが、他にもいくつか紹介すると

旅客の航空によるCO2排出量を計算(β)
最大で3000の空港間の距離と排出されるCO2の量を国際線、国内線(定期便、チャーター)の路線の種類、座席の種類(エコノミー〜ファースト)を考慮して計算できます。応用設定として、座席のクラスの係数、RFI係数、人・KMの旅客輸送CO2原単位の指定を行った上で計算をすることや、結果をURLとして共有することができます。

国際線:86.41[gCO2/pkm] , 国内線定期便:107.29[gCO2/pkm] 、国内線その他:2009.32[gCO2/pkm] を2007年度の「国土交通省の航空輸送統計年報」より算出

https://wired.jp/2008/05/01/「飛行機は自動車よりco2排出量が少ない」%ef%bc%9a旅程/

自動車でのCO2排出量は161グラム/キロメートル、飛行機での排出量は75.60グラム/キロメートル

日本長距離フェリー協会 CO2排出量計算/Japan Long Course Ferry Service Association
海上輸送でCO2を削減し地球温暖化防止に貢献する日本長距離フェリー協会

二酸化炭素排出原単位(2017年)=【営業用貨物車】232g-co2/トンキロ/【自家用乗用車】137g-co2/人キロ/【船舶】38g-co2/トンキロ

https://www.nies.go.jp/social/traffic/pdf/7-all.pdf(PDF)

日本でガソリン車の代わりに電気自動車を導入すると、CO2排出量を約半分に削減できます。

交通機関の種類とCO2排出量|東京都の自動車交通|東京都環境局
東京都環境局の交通機関の種類とCO2排出量(東京都の自動車交通)のページです。

《CO2排出量の比較-1人を1キロメートル運ぶのに排出されるCO2》(2017年度)[単位:g/人km]
徒歩 0
自転車 0
鉄道 19
バス 56
航空 96
自家用乗用車 137

数字の大小はありますが、概ね 自家用車>飛行機>バス>鉄道 という結果になっています。
船は「1人当たり」という数字がありませんでしたが、貨物の場合は「トラックの使用時と比較して鉄道では8分の1、船舶は4分の1」というのがあるのでバスと鉄道の間に入ると考えていいと思います。
ここで、電気自動車の場合ですが、発電方法(の割合)によって変わりますが、「日本でガソリン車の代わりに電気自動車を導入すると、CO2排出量を約半分に削減」ということで、電気自動車は飛行機とバスの間でしょうか。
これをまとめると、二酸化炭素排出量の多い順に

自家用車(ガソリン車?、137~175)>飛行機(75.6~111)>電気自動車>バス(53~56)>船>鉄道(19)

となろうかと思います。
飛行機、そんなに悪いですかね?
飛行機が駄目なら自家用車(ガソリン車)は言語道断ですし、電気自動車だって避けた方がいいのではないでしょうか。
選ぶとすると、陸路であれば電車、海を渡るのであれば船ですが、商業的にヨットというのはないと思うので、ヘルマン船長(の広報担当者)が言ったように「コンテナ船で帰れば気候に優しい」わけですから、貨物と一緒に運んでもらえばいいんじゃないですかね。

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