相棒4 第2話 「殺人講義」

放送日:2005年10月19日

相棒 Season IV
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あらすじ

公式

 大学教授・春日秀平(石橋蓮司)と不倫関係にあった島田加奈子(石橋奈美)が服毒自殺をした! その晩、春日と加奈子は、将来、一緒になる約束を交わしていたのに…? だが、その約束はおろか、2人のひそかな男女関係を知る者はなく、遺書が見つかったこともあって、加奈子の死は疑われることなく自殺として処理される。しかし、いつになく幸せそうに帰宅する加奈子を見かけていた管理人(前沢保美)だけは、自殺などするはずがないと言い張り、特命係に捜査を依頼。もとから自殺説を疑っていた右京は、薫を伴い、加奈子が勤めていた大学へと向かう。
 加奈子は大学で春日の助手をしていた。右京たちは真っ先に春日と接触。加奈子宅で見つけた家計簿の収支から独自の理論を展開し、加奈子が不倫をしていた可能性があると春日に示す。しかし、心理学が専門の春日は、加奈子の性格で不倫は考えられないと言い、仮にそうだとしても相手に心当たりはないと白を切る。だが、去っていく春日の背中を見送りながら、右京は確信を得る。不倫相手は春日に間違いないと。いったい、右京に目には何が映ったのか…?
 それからというもの、右京と薫は春日を徹底マーク。大学のみならず自宅にまで顔を出し、春日をいらだたせる。しかし、そのかいあって捜査は進展。確実に春日を追い詰めていった。あとは物的証拠があれば…だが、その可能性はゼロに等しかった。右京の推理では、証拠物は加奈子自身が捨てるように仕掛けられていたからだ。さすがはプロの心理学者。捜査もここで手詰まりか…。

 そこへ、管理人の孫が、加奈子の恋人を見たことがあると名乗り出る。天の助けと喜び、春日が講義中の教室へ連れて行くと、なんと孫は、春日ではなく大学院生の田辺健太郎(溝呂木賢)を指差した!

ネタバレあり

  • 大学教授・春日秀平と不倫関係にあった島田加奈子だが、春日が「決断ができた、女房を説得する」と伝えた夜に毒を飲んで死亡。
  • 警察は自殺と判断したが、幸せそうな加奈子を見ていた管理人(遠山ちず)は「自殺するはずがない」と抗議に警視庁に行き、特命係に捜査を依頼。自筆の遺書があり、誰かが侵入した形跡もないことから亀山は自殺と考えるが、右京は「そうとも限らない、いくつか気になる点がある」と言う。
  • 加奈子が助手を務めていた春日に会い、右京は「素直に自殺とは思えない、加奈子は不倫をしていたのではないか、家計簿を見ると毎週火曜と金曜は買い物をしていないし外食もしておらずデートの日だったのではないかと思うが交際していた男性の面影がない、つまり周囲に隠して交際しており不倫と考えるのが妥当」と主張。春日は相手に心当たりはないという。話を終えた右京は「(不倫相手は)彼です」と亀山に漏らす。
  • 加奈子の部屋に「田辺くんにCDを返す」というメモがあり、田辺(研究室で加奈子とは面識あり)に話を聞くと、CDを貸していたという。
  • 春日の授業をのぞきに行くと、春日から登壇を促され、右京は「必ずどこかに綻びはある、この世に完全犯罪などあり得ない」と講義を締めくくる。
  • 「CDを返す」というメモは遺書とされるメモ(「ごめんなさい 許して」と書かれたもの)より後に書いたと思われることから、右京は「不倫相手に何か攻撃的なことを言ったため男は殺意を抱いたが彼女はすぐに後悔して『ごめんなさい 許して』と書いたメモを渡した、男はそれを遺書として利用した」と仮説を春日に披露。春日は「実に面白いがどうやって毒を飲ませたのか」と指摘。
  • 右京と亀山が春日佳恵(秀平の妻)に話を聞くと「火曜と金曜はゼミの勉強会で遅い」と言われる。しかし学生によると勉強会はなく、春日は「妻を言いくるめるためにうそをついていた、だからと言って不倫をしていたわけではなく読書や思索など僕にとっては欠かせない時間」と説明。それに対して右京が「昨日は金曜だったのに帰りは早かった」と指摘すると春日は「彼女は猛毒と知った上で自分で毒を飲んだ、僕を疑うなら証拠を提示しろ、どこかに必ず綻びがあるだろうからその綻びを提示しろ、そしたら警察でもどこでも行く」と返す。
  • 右京は「毒薬の入った液体を飲むはずがなくあれはダミー、おそらく春日は毒薬の入った小瓶と遺書に見立てたメモを同封して安眠剤とでも偽って渡した、その時加奈子が毎晩口にする『別の物』も渡したのではないか、尊敬する人物や憧れている人物に近づきたいと思う時にその人物の癖や生活習慣を模倣するモデリングの一種として春日の紅茶を飲む習慣をまねたのではないか」と加奈子の部屋を探すと加奈子の生活ぶりには似つかわしくない高級茶葉が見つかり茶葉がなくなるたびに春日が加奈子に渡していたが最後に毒入りの茶葉を渡したと推理。それが残っているのではないかと探すが、右京は洗ってある缶とカップを見つけ、「テトロドトキシン自体は無味無臭だが紅茶というのはカビが生えることがあるのでおそらくカビの生えた茶葉も一緒に混入させておいてすぐに洗うように仕向けたのだろう」と推理し、証拠は手に入らず。そこへちずが来て「孫の実が加奈子の恋人を見た」と告げる。
  • 実を大学に連れて行くと、田辺を指さして「このおじさんが何度も送った」と言ったので伊丹らは田辺を任意同行。
  • 亀山が「現場検証をしたいが田辺の言うことが理解不能で専門家に協力してもらいたい」と春日に持ちかけ、春日を加奈子の部屋へ連れて行く。春日が「他の目的があるのはわかってる」と告げると亀山は「彼女はここで死んだ、彼女がもがき死んだ跡」などと演説して自首を促す。しかし春日は「感動的な演説、君にも教壇に立ってもらうんだった、だが真犯人に聞かせたまえ」と意に介さない。そこへちずが来て紅茶を出す。春日が口にすると、ちずは「加奈子が死んだ夜にもらったが紅茶は苦手で放っておいた」と言いつつ自分も飲み、「カビじゃないか」と指摘。すると春日は取り乱して「救急車を呼んでくれ、毒を飲んだ」と通報しようとする。そこへ右京も現れて電話を切り、「毒など入っていない、そもそもこの紅茶は先ほど僕が差し上げた物」とネタばらし。そして「なぜ紅茶に毒が入っていると思ったのか」と指摘。そこへ伊丹らも現れて連行する。最後に春日が「最初から目を付けているようだったが」と聞くと、「スーツもズボンもしわがないのに名刺入れに指輪の跡があり、加奈子と会う時にはいつも名刺入れにしまっていた」と推理を披露。
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感想/気になる点など

  • 土曜なのにキャンパスには学生が普通にいる。授業もあるっぽい。
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キャスト

水谷豊:杉下右京
寺脇康文:亀山薫
鈴木砂羽:奥寺美和子
高樹沙耶(益戸育江):宮部たまき
川原和久:伊丹憲一
大谷亮介:三浦信輔
山中たかシ(山中崇史):芹沢慶二
前沢保美:遠山ちず(管理人)
石橋奈美:島田加奈子(成華大学講師? 助手?)
溝呂木賢:田辺健太郎(成華大学 大学院生)
日向明子:春日佳恵(秀平の妻)
志水正義:大木長十郎
久保田龍吉:小松真琴
木村公一:成華大学の学生
青葉拓磨:成華大学の学生
三村大史:遠山実(ちずの孫)
石橋蓮司:春日秀平(成華大学心理学教授)

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主な複数回出演者

相棒 複数の役で出演した人(シーズン4)
「相棒に複数の役で出たことのある人」、シーズン4出演分です。第1話「閣下の城」堀越富三郎・監察医(相棒1第7話)・浅倉の裁判の裁判官(相棒2第1話)・?(相棒4第1話)唐沢民賢・安岡喜一郎(弁護士)(相棒4第1話)・桂(国立微生物研究所所長...
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ロケ地

劇中の場所 撮影場所
警視庁 ロビー 川崎マリエン 業務棟 1階
成華大学 公立大学法人 横浜市立大学 金沢八景キャンパス

<撮影場所ごとのまとめ>
公立大学法人 横浜市立大学(金沢八景キャンパス):成華大学
川崎マリエン[HP]:警視庁 ロビー

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