「安全ならば海洋放出する必要なし」は正しいか?

放射能汚染水を処理した水について。

外交部 放射能汚染水が安全ならば海洋放出する必要なし

 外交部の汪文斌報道官は同質問について、「福島の放射能汚染水の海洋放出計画の正当性、合法性、安全性はこの2年来、国際社会にずっと疑問視されてきた。日本は放射能汚染水浄化装置の長期にわたる信頼性、放射能汚染水に関するデータの真実性と精確性、海洋放出のモニタリングの有効性に対する国際社会の懸念に答えていない。中国など利害にかかわる国々は、仮に放射能汚染水が安全であれば海洋放出する必要はなく、安全でないならば海洋放出をしてはならないと重ねて指摘してきた」と述べました。

この中に「仮に放射能汚染水が安全であれば海洋放出する必要はなく」とあり、それに対して「正論」とか「科学的」とか評する人もいますが、そうでしょうか? これを「下水(生活排水)」や「工場の排水」と置き換えたらどうでしょう? 家庭や工場から出る水は、工場については種類にもよりますが、下水処理場で処理されて最終的には海に流されています。これに対して「安全であれば海洋放出する必要はなく」などとは言わず、当然のこととして受け入れていると思います。これが「放射能汚染水(を処理した水)」だとなぜ「海洋放出する必要がない」となってしまうのか、理解できません。事故から12年、事故処理はなかなか進まず放射能汚染水は増える一方。安全であれば何らかの方法で放出するのは当然だと思います。
ここで問題とすべきなのは「本当に安全なのか」という点であり、日本はその点でしっかりと説明する必要はあると思います。

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