相棒4 第21話 「桜田門内の変」

放送日:2006年3月15日

相棒 Season IV
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あらすじ

公式

 ビルの屋上。杉下右京(水谷豊)と亀山薫(寺脇康文)が、連続殺人犯を追いつめている。年貢の納め時が来たと犯人が観念したその時、右京たちの背後で声が上がる。「特命係の亀山~!」。いつもの台詞だが声が違う。薫が驚いて振り向くと、そこには捜査一課・四係の係長、轟木一郎太(小倉久寛)とその部下たちが立っていた。「こんな感じでいいの?」と軽く問う轟木に、薫は答えるすべもなく、捜査を引き継いで現場を後にするのだった。
 容姿の冴えない、バツイチで中年の轟木の取り調べはユニークそのもの。今日も、ニンニクを大食いして、部下たちもうんざりするほどのため息やゲップを吐き、連続殺人犯に迫っている。たまらず落ちる犯人。品はないが優秀らしい。
 その日、轟木は監察官の韮崎ひばり(田中美里)から呼び出しを受ける。轟木が趣味で吹くトランペットがうるさいと、苦情が寄せられているのだ。そんな処理まで引き受けるとは、監察も大変だとねぎらう轟木。だが、改心した様子もなく、逆にひばりに頼み事をして出ていってしまう。ポケットに入れたまま、つい提出し忘れていた連続殺人犯の所持品を、自分に代って鑑識に持って行ってほしいというのだ。しかも、その所持品は、犯人が自殺用にと小ビンに入れて携帯していた青酸カリだというのだから、この男、やはり普通じゃない。

 同じころ、留置所の看守、泰良哲郎(永堀剛敏)は、収監された件の殺人犯から、やはり自殺用にと奥歯の細工に潜ませていた青酸カリを手渡されていた。それをじっと見つめる泰良…。
 その夜、薫にはうれしい出来事が待っていた。エジプトに赴任中の恋人、奥寺美和子(鈴木砂羽)が一時帰国したのだ。薫は美和子の赴任前、彼女に婚姻届を渡していた。書き込みが必要なのは、美和子の名前と印鑑だけ。答え保留のまま飛び立った美和子の返事を、薫は期待していた。『花の里』で落ち合い、薫の部屋に帰宅する2人。ところが玄関には女物の靴があり…!
 翌日、警視庁は朝から騒然となる。庁舎内で青酸カリによる毒殺事件が2件同時に発生したのだ。被害者の一人は、轟木の部下の山田亨(草野康太)。そしてもう一人は、轟木の同期で警視庁音楽隊員の綿貫甚八だ。無差別テロか? 事件を嗅ぎ付けたマスコミが騒ぎ出す。しかし、山田は轟木から返されたタバコを、綿貫は轟木と交換したトランペットを口にした直後に倒れたことが分かり、犯行は轟木個人を狙った怨恨の可能性が高いということになる。

 そんな中、右京たちは、看守の泰良が青酸カリを所有していた情報を入手。事件直後にいなくなったという泰良の居場所を、2人はすぐに突き止め事情を聞く。泰良はあっさり自供。しかし、毒を仕込んだのはタバコでもトランペットでもなく、お菓子だという。すぐに鑑識に報告する薫。自供通り青酸は検出されるが、時すでに遅し。知らずに食べた轟木の部下、一ツ橋明男(高橋和也)が3人目の犠牲者として死亡していた…。
 分析の結果、3件とも同様の青酸カリが使用されたと判明。しかし、泰良が入手した青酸カリは極わずか。供述通り、タバコやトランペットに仕込んだのは別の人物だろう。押収した毒物に触れられたのは、四係の刑事全員と監察の韮崎ひばり。だが不思議なことに、ビンに残っていて当然のひばりたちの指紋は、一つも検出されなかった。これは何を意味するのか? そして、薫たちの恋の行方は…?

ネタバレあり

  • 右京と亀山がビルの屋上で連続殺人犯の鬼藤を追いつめているところに捜査一課・四係の係長、轟木一郎太とその部下たちが現れて逮捕。その際青酸カリで自殺しようとするが轟木が取り上げてスーツのポケットに入れる。
  • 鬼藤は取り調べを受けた後、留置場に入れられるが、「捕まったら死のうと思っていたが他人は殺せても自分は殺せない、処分してくれ」と奥歯に仕込んでおいた青酸カリのカプセルを泰良(看守)に渡す。
  • 轟木が監察官の韮崎に呼ばれ、「トランペットがうるさいと苦情が来ている」と叱られる。その際、轟木は青酸カリをずっと持っていたことを思い出し、韮崎に鑑識に持って行くよう頼む。韮崎はそれを持ってトイレに入った後、鑑識へ行き米沢に渡す。
  • 美和子が帰国。渡された婚姻届は名字だけで、まだ名前は書いていない。一緒に亀山の部屋に帰ると「離婚しようかと思って」と茜(亀山の姉)が。
  • 一ツ橋(轟木の部下)が鑑識から青酸カリを盗み、轟木の机の上にあったたばこのフィルターに染み込ませる。
  • 韮崎は轟木の机の横にあったトランペットのマウスピースに青酸カリを溶かした液体を塗りつける。
  • 泰良は轟木の机の引き出しにあった菓子を手にする。
  • 翌日、轟木が出勤すると、山田(轟木の部下)は轟木の机の上のたばこ(轟木にたばこをくれと言われて箱ごと渡したらそのままポケットに入れられてしまったもの)を「これ、自分のですから」と返してもらう。また、轟木の机の横に置いてあるトランペットは轟木の同期の綿貫(音楽隊員)の物。轟木が綿貫のところに行くと「おまえにはもったいない、交換しよう。返してほしけりゃ返すもの返せ」と言われ、金を返してトランペットを取り戻す。
  • その頃山田はたばこを吸い、綿貫はトランペットを吹いてそれぞれ青酸カリで中毒死。右京が喫煙室で状況を確認し、音楽室で状況を確認した亀山から「青酸中毒の可能性」と連絡。
  • 右京と亀山が捜査一課に行って轟木に綿貫ともめていた件で話を聞くと、轟木は「綿貫が勝手にトランペットを取り替えたので今朝返してもらっただけ」と説明。また、「山田のたばこを預かっていて机の上に置いておいたのを今朝山田に返してそのたばこを吸って山田が死んだ、無差別テロだの言われているが自分が狙われたと思う」とも説明。
  • 右京が「どうして2カ所に毒を仕込んだのか」と疑問を口にすると、亀山は「確実性を増すためではないか」と口にする。そこで「確実性を増すためなら2カ所だけではなくもっとあるかもしれない」と右京と亀山は捜査一課の会議中に轟木の机を勝手に調べる。そこに韮崎が現れ見解を問われると、右京は「確実性を増すためというのは犯人は1人という仮定に立っているが、犯人は1カ所にしか毒を仕込まなかったという仮定に立てば犯人は複数いる」と答える。そこに留置場の職員が来て、泰良が事件のことを聞いた途端仕事を放りだして姿をくらませたと情報提供。
  • 右京と亀山が泰良の部屋に行くと、泰良は「自分がやりました、轟木警部を殺しました」と言うが、轟木は死んでおらず山田と綿貫が死んだことを伝え、「あちこち毒を仕掛ければ何人も死んで当然」と責めると「あちこちになんて仕込んでいない、引き出しの菓子の1つに注射器を使って仕込んだ」と説明。しかしその頃、一ツ橋が食べており、3人目の犠牲者が出ていた。
  • 泰良は連行され、取り調べ。泰良は轟木から「君は刑事って顔じゃない」と何度も言われており、刑事への異動願を出しても刑事になれないのは轟木が邪魔しているからと恨んでおり、殺そうとしたと供述。
  • 米沢から、泰良は鬼藤から青酸カリ入りのカプセルをもらったこと、鬼藤が自殺用に持っていた青酸カリを押収していたこと、その青酸カリは韮崎が鑑識まで持ってきたことなどを聞く。
  • 轟木に話を聞きつつ捜査一課に行き、一ツ橋の私物から未使用のカメラフィルムを発見するもフィルムケースが見当たらず。
  • 米沢から青酸カリの瓶からは誰の指紋も出なかったと報告。
  • 轟木は一ツ橋の部屋に入り、日記と自分の顔を黒く塗られた写真を見つける。
  • 轟木が教会に行くと、そこには韮崎が。轟木は一ツ橋の日記に「山田を死なせた」と書いてあり、「トランペットに仕込んだのは韮崎かもしれない」とも書かれていたことを教える。
  • 右京と亀山が韮崎に瓶の指紋について「青酸カリを一部盗んだのが気になったから指紋を拭き取ったのではないか」と聞くと、韮崎は「言い掛かり」と立ち去る。
  • 一ツ橋が犯人と聞いて捜査一課に行くと、轟木は「一ツ橋の部屋に行ったがフィルムケースはなかった、ないということは処分したということ、青酸カリを溶かして運ぶのに使ったのだろう、日記に犯行の告白もあった」と説明。日記を見ると、一部塗りつぶされているものの筆跡は一ツ橋のものであり、犯行の告白で間違いないと確認。しかし、犯人が泰良と一ツ橋の2人であればたばことトランペットは一ツ橋の仕業となるが、それなら「山田を死なせた」ではなく「山田と綿貫を死なせた」となるべきであり、トランペットに毒を塗った犯人が他にいて、それは韮崎だろうと推理。また、日記を一部塗りつぶしたのは発見者である轟木のことを疑う。
  • 轟木と韮崎が教会で「結婚の誓い」をしているところに右京と亀山が登場(轟木を尾行していた)。一ツ橋が日記を書いた時に使った筆記具を捜したものの見つからず、轟木が持っているのではないかとポケットを確認するとペンを発見。試し書きしたのを見て観念し、韮崎は「轟木のことが好きで5年前に関係を持ったがその後は冷たくされた、あなたがいるだけで苦しい、死んじゃえばよかった」と轟木に逮捕するよう言ったが轟木は逮捕せず一緒になろうとしたと説明。亀山は轟木に手錠をかけるよう言い、轟木は韮崎の右手と自分の左手に手錠をかける。
  • 美和子は亀山から渡された婚姻届を紛失。実はそれを茜が見つけ、美和子は名前も住所も書いて判も押していたため勝手に提出していた。亀山は「勝手に出されたと家裁で手続きすれば無効にできる」と美和子に言うが、美和子はそのまま受け入れる。
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感想/気になる点など

たとえ手違いとはいえ、あなたは立派に人1人を殺しています。何の罪もない人を。それもまた、到底許されるべきものではありませんよ。

ちょくちょく「何の罪もない人を殺す(傷つける)なんて」みたいなこと言うけど、罪があろうとなかろうと、人を殺しちゃいけないんじゃないの?(正当防衛が成立する場合もあるだろうし、死刑って制度もあるけど)
相手が犯罪者だったら殺しても減刑されるなんて法はないでしょ? (情状酌量はあるかもしれないけど、単に「相手が犯罪者かどうか」じゃないよね?)
なのに、どうして「何の罪もない人を」ってわざわざ強調して言うわけ?
法的には変わらないけど、心情的には理解できる、とかって話なの?
あと、「殺す」を形容するのに「立派に」って言葉はどうなのよ。すごく違和感あるんだけど(関連記事:杉下右京の気になる言動 「立派」編)。

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キャスト

水谷豊:杉下右京
寺脇康文:亀山薫
鈴木砂羽:奥寺美和子
高樹沙耶(益戸育江):宮部たまき
川原和久:伊丹憲一
大谷亮介:三浦信輔
山中たかシ(山中崇史):芹沢慶二
山西惇:角田六郎
六角精児:米沢守
片桐竜次:内村完爾
小野了:中園照生
田中美里:韮崎ひばり(監察官)
小倉久寛:轟木一郎太(捜査一課係長)
高橋和也:一ツ橋明男(捜査一課刑事)
藤木孝:鬼藤清六(連続殺人犯)
永堀剛敏:泰良哲郎(警視庁留置管理課)
草野康太:山田亨(捜査一課刑事)
志水正義:大木長十郎
久保田龍吉:小松真琴
真那胡敬二:綿貫甚八(警視庁音楽隊、警部)
藤本浩二:河野誠吾(捜査一課刑事)
下元史朗(史朗):安田徹(警視庁公安部長)
松永英晃:板井孝行(警視庁刑務部長)
グラシアス小林:加東公規(警視庁警備部長)
金房求:竹川英介(警視庁総務部長)
児島功一:栗原(警視庁留置管理課)
遠藤たつお:警視庁職員(記者会見を行う)
小沢日出晴
比佐廉
森永徹
田野良樹:記者
木阪佳史
谷村実紀
長友健太
小磯龍哉
濱田美里:
戸田恵子:磯村茜(亀山薫の姉)
岸部一徳:小野田公顕

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主な複数回出演者

相棒 複数の役で出演した人(シーズン4)
「相棒に複数の役で出たことのある人」、シーズン4出演分です。 第1話「閣下の城」 堀越富三郎・監察医(相棒1 第7話)・浅倉の裁判の裁判官(相棒2 第1話)・?(相棒4 第1話) 唐沢民賢・安岡喜一郎(弁護士)(相...

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