放送日：2017年2月15日
あらすじ
公式
介護ヘルパーが自室で刺殺される事件が発生
事件の鍵は、盲目の女性が手作りした香水!?胃潰瘍で入院した幸子（鈴木杏樹）の見舞いで病院を訪れた右京（水谷豊）と亘（反町隆史）は、思いがけず病室で伊丹（川原和久）たち捜査一課と出くわす。聞けば、小松崎（小林且弥）というヘルパーが刺殺された事件に関して、腕を負傷して入院中の真奈美（橋本真実）という盲目の女性に事情を聞きに来たらしい。真奈美は訪問介護サービスを利用する際、度々小松崎を指名していたという。捜査に乗り出した右京と亘は、被害者である小松崎にも不審な点があったことを知り、部屋を捜索。すると亘が、部屋に置いてあった手作りの香水と、同じ香りをさせていた人物がいたことに思い当たる。それは、交際相手について真奈美と病室で揉めていた姉の貴子（池津祥子）だった。さっそく、本人から話を聞くと、香水は真奈美が趣味で作っているものだという。ただ、貴子いわく、真奈美と小松崎はいつも言い争いばかりしていて、プレゼントを渡すような関係ではないらしい。だとしたら、なぜ小松崎が真奈美の手作りの香水を持っていたのか!? また、貴子の話から、真奈美と貴子が実は腹違いの姉妹であることや、吉田（田中幸太朗）という真奈美の恋人を、貴子がいぶかしく思い、交際に反対していることも分かる。そんな中、小松崎が介護をしていた相手から、詐欺まがいの寄付を集めていたことが発覚。さらに、小松崎の部屋から、なぜか貴子の指紋が発見されて…!?
盲目の女性を取り巻く人物それぞれに不審な動きが…
ヘルパーは誰に、なぜ殺されたのか？
右京の正義感と優しさが、意外な真相をあぶり出す！ゲスト：橋本真実
ネタバレあり
- 胃潰瘍で入院した幸子の見舞いで病院を訪れた右京と冠城は、思いがけず病室で伊丹ら捜査一課と出くわす。聞けば、小松崎というヘルパーが刺殺された事件に関して、腕を負傷して入院中の真奈美という盲目の女性に事情を聞きに来たのだった。真奈美は訪問介護サービスを利用する際、よく小松崎を指名していたという。
- 被害者である小松崎は勤め先を転々とするなど不審な点があり、部屋を調べる。冠城は部屋にあった手作りの香水と同じ香りを、前日病室でもめていた貴子（真奈美の姉）から感じ取っていた。貴子に話を聞くと、香水は真奈美が趣味で作っているものだという。ただ、貴子によると真奈美と小松崎はいつも言い争いばかりしていて、プレゼントを渡すような関係ではないとのこと。また、吉田という真奈美の恋人を貴子がいぶかしく思い、交際に反対していることもわかる。
- 小松崎が頻繁に漫画喫茶に行っていたことから青木に調べさせると、小松崎はメールサイトにアクセスしており、使っていたメールアドレスもわかったがパスワードはわからず。しかし、メールを送信した形跡がなかったことから、本文に連絡事項を書いて下書きに保存し、相手も同じアカウントでログインしてメールを送らずにやりとりしていたと推理。また、小松崎は今まで介護をしていた相手から詐欺まがいの寄付を集めていたことが発覚。
- 小松崎の部屋から貴子の指紋が検出されたことから伊丹らは貴子を取り調べ。「小松崎と結託して真奈美から金を引き出そうとしたのでは」と問い詰めるも否認。貴子は「真奈美の口座から遺産がなくなっていた」と供述。
- 右京は真奈美の部屋で話を聞くが、小松崎から寄付の話はなかったという。
- 冠城は貴子と食事をしながら話を聞く。「伊丹はあなたを犯人とにらんでいるが僕はそうは思っていない、あなたを守るために材料が必要」と小松崎の部屋に行った本当の理由を聞くと、吉田と別れるよう頼んだとのこと。また、小松崎は真奈美にも寄付を勧めていたとのこと。
- 以前小松崎に寄付した人に話を聞くと、当時交際していた人も賛成したので寄付したとのこと。
- 真奈美の部屋に吉田が来て、真奈美が紙を見せて「小松崎が置いていったものだけど、何て書いてあるか」と聞くと、吉田は「ありがとう、と書いてある」と答える。
- 貴子から父親の遺言状を手に入れ、真奈美は2000万円と伊豆高原の別荘を相続したことを知る。
- 右京と冠城は真奈美の部屋を訪れ、「けがをした雪の日、本当は伊豆高原の別荘に行こうとしていたのではないか。あの日、ある人を殺すためにどうしても別荘に行かなければならない理由があった」と聞く。「あの日、吉田を殺す計画を立て、別荘に向かうつもりだったが途中で転んでけがをしてしまい計画は頓挫した。それでも殺すことを諦められず、計画を実行に移そうとしている」「吉田に遺産がある場所を教え、そこに向かわせたのではないか」「吉田と小松崎が共謀してあなたから遺産をだまし取った」「小松崎が介護を担当していた相手に吉田が近づき、親しい関係になった上で寄付の話を持ち掛け、2人がかりで信じ込ませて金をだまし取る。そういう手口で詐欺を繰り返していた」「無水エタノールが気化して充満した場所で火を使えば一瞬で燃えるが、この部屋には無水エタノールの入っていた段ボールが大量にあり、あらかじめ香水を作って別荘に送って床に置いておけば、吉田が床の香水の瓶に気付かず倒してガスが充満し、明かり取りのためにライターに火をつければ火の海になる」と迫ると真奈美は「そこに香水を保管していただけ」と返す。それに右京は「そこに明確な殺意があった場合、あなたと逮捕しなければならない」。
- 吉田は別荘に行っており、地下室に降りてライターに火をつけたところ、伊丹と芹沢が待ち構えていた。実は瓶の中身を水に替えさせており、火の海にはならなかった。その部屋には2000万円が置いてあり、小松崎と吉田のやりとりも下書きに残っていて全て把握しており、吉田を逮捕（小松崎は詐欺をやめようとしていて、吉田は小松崎が金を独り占めしようとしていると思ってもみ合いになり殺してしまった）。
- 小松崎は犯罪の証拠となる下書きでのやりとりを吉田に消されないようにパスワードを別のものにしていた。真奈美が作った香水の名前は「ciel blue」（フランス語で「青空」）、小松崎が変えたパスワードも「ciel blue」。右京が「小松崎を殺したのが吉田だとわかっていましたね？」と聞くと、真奈美は認める。また、真奈美が大切に持っている点字の手紙を見せてもらい、それは小松崎からもらったものと確認。「小松崎は『別荘の地下室に遺産は隠した、吉田には知らないと言え、このパスワードを持って警察に行け、メールのやりとりが残っているから犯罪の証拠になる』と手紙を渡した」と真奈美は認める。右京は手紙の文章（あなたへ いつも自分を卑下して 死んだような顔で 敵を作らず 間抜けな人生 捨ててしまえ）を読み上げ、真奈美に行頭の文字だけ読ませると「あいしてます」。右京は「あなたも同じ気持ちだったのでは？ あなたがしようとしていたのはだまされたことへの復讐ではなく愛するがゆえの復讐だった、しかし復讐は許されることではない、あなたを殺人犯にしなかったのが僕にとっては唯一の救い」。
感想／気になる点など
- 「漫画喫茶でメールを送った履歴」なんて確認できるの？
- 真奈美の指紋が缶に付いて、どういう口実でそれを持って帰ってきたの？ 真奈美のを持って帰れたのなら吉田のは持って帰れなかったの？
- なぜ事件の1週間後になって貴子の事情聴取をしてるの？ 真っ先に調べるところじゃないの？
- 真奈美は久しぶりに部屋に帰ってきたのに、お湯は常に用意してあったの？ 熱湯だったとしたら注ぎ口から蒸気が出てたはずだけど、そこに触れてもまったく熱そうな素振りを見せなかったのはなぜ？ パソコンも入院している間起動しっぱなし？
- 「明確な殺意があった場合、あなたを逮捕しなければいけません」って、「殺意があったかどうか」をどうやって立証するの？
- 伊丹と芹澤は住居侵入で、勝手に香水を水に替えるのも令状がなければ違法行為なんじゃないの？ 令状があったとしても持ち主に見せずに執行できるの？
- 「この手紙は亡くなる直前に小松崎さんから直接渡されたものですね？」と言った後に「吉田が遺産を探すためにあなたの近辺を探るにも、まさか自分が送った手紙の中に隠し場所が書いてあるとは思いもよらなかったでしょうねぇ」って、矛盾してない？ 入れ替えたってこと？
追記
キャスト
水谷豊：杉下右京
反町隆史：冠城亘
鈴木杏樹：月本幸子
川原和久：伊丹憲一
山中崇史（山中たかシ）：芹沢慶二
山西惇：角田六郎
浅利陽介：青木年男
田中隆三：益子桑栄
志水正義：大木長十郎
久保田龍吉：小松真琴
橋本真実：井上真奈美
小林且弥：小松崎洋一（訪問介護サービス ベストハート 訪問介護員）
田中幸太朗：吉田光雄（真奈美の彼氏）
池津祥子：松本貴子（真奈美の腹違いの姉）
齋藤めぐみ：戸崎（以前小松崎が介護をしていた人、1年前に小松崎に寄付を勧められて50万渡す）
伊藤こうこ：横山（訪問介護サービス ベストハート）
主な複数回出演者
- 池津祥子は伊東麻美（社長秘書）役で相棒4 第12話「緑の殺意」に出演。
- 伊藤こうこは勝間（新緑ケアサービス職員）役で相棒13 第9話「サイドスト－リー」に出演。
ロケ地
| 劇中の場所 | 撮影場所 |
|---|---|
| 病院（屋上） | 東映東京撮影所 No.6ステージ 屋上 |
| 冠城が松本貴子と話をした店 | メゾン ポール・ボキューズ |
| 井上真奈美の別荘の外観 | 株式会社 大泉工場 |
| 井上真奈美の別荘の地下室 | 神田秘密基地アルド |
＜撮影場所ごとのまとめ＞
メゾン ポール・ボキューズ[HP]：冠城が松本貴子と話をした店
神田秘密基地アルド：井上真奈美の別荘の地下室
株式会社 大泉工場[HP]：井上真奈美の別荘の外観
東映東京撮影所[当ブログの記事]：病院（屋上）
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