インフルエンザ関連死亡迅速把握システムによるインフルエンザ・肺炎死亡報告のグラフ

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序論

インフルエンザ関連死亡迅速把握システムによるインフルエンザ・肺炎死亡報告のグラフについて書きたいのですが、その前にこんな記事を見まして。

国際比較に使える唯一の指標「超過死亡」で明らかになる実態 – 新型コロナウイルス情報室 – Quora

簡単にまとめると、「国際比較に使える指標は超過死亡」であり、追記部分ではインフルエンザ関連死亡迅速把握システムのデータを使って次のように述べています。

東京では継続して閾値近辺(統計的に有意とみられる超過)で推移し、第8週〜第13週つまり2月末から3月末までのあいだ、目立った超過死亡が見られました。
ただし、2019年末頃にも増えていることからもわかるように、主にインフルエンザを対象とした調査なので、インフルエンザの流行状況も考慮する必要がありますが、明らかに非インフルエンザによる肺炎死が増えている様子がわかります。
一方、第14週に入ると急激に落ち込んでいることにも注目です。

しかし、東京とはガラリと様相が変わるのが21大都市の全体で見た場合です。どの時点でも超過死亡はみられず、むしろ3月に入ってからは例年よりも死亡数が減少しています。
これについては、COVID対策のために手洗いなどの衛生対策が広く行われた結果、肺炎死につながる病気全般が抑えられたことによるものではないかと考えられます。

でも、この解釈は間違っている(可能性がある)のではないかと思うのです。
以下、理由をまとめます。

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インフルエンザ関連死亡迅速把握システムのグラフ

東京

このツイートの1枚目:1週は80強、2週は105くらい、3週は110くらい、6週は80強、7週は60弱、8週は45くらい
2枚目:1週は80弱、2週は115くらい、3週は125くらい、6週は20、7週は0、8週は10
3枚目:7週までは100から105くらい、8週は90くらい、9週は115くらい

このように、見るタイミングによって増減しています。
そして、5月4日付けでアップされているのは以下のグラフ。

インフルエンザ関連死亡迅速把握システム

7週は100弱、8週は100強、9週は120弱。ツイートの画像の3枚目と比べて、やはり増減があります。
増えたのは「報告が遅くて後から追加された」という理由だろうという想像はできますが、減るのはどういうことなのか?
考えられるのは、「最初は2週としてカウントしたけど実は3週だったので修正した」などで変わった、あたりでしょうか?
とにかく、グラフを見てるとちょくちょく値が変わっています。
これらのことから言えるのは、「まだ確定した値ではないのではないか」ということで、特に最新の14週(40弱)は13週まで(5週連続100以上)から急激に減っているので、「まだデータが出そろっていない」と見るのが妥当ではないかと思います。

21大都市

インフルエンザ関連死亡迅速把握システム

東京のデータも確定していないと思われますが、この画像を見ると、報告があったのは

49週-14週:7都市
49週-13週:2都市
49週-9週:5都市
49週-5週:2都市
未記載:5都市

ということがわかります。
つまり、集まったデータですら確定した値ではないと思われるのに、全ての都市が14週までのデータがあるわけじゃなく、まったくデータがないと思われる都市もある、ということです。
このグラフを基に何も言えないのではないでしょうか?

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まとめ

インフルエンザ関連死亡迅速把握システムのグラフは速報性を重視しているせいか、値が増減するため本当にそのデータが正しいのか判断できません。
改善してほしいとは思いますが、今はそれどころではないのかもしれないので、見る側が気を付けなければいけないのではないでしょうか。

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追記

と、頑張って書いてはみましたが、僕より早く、僕よりもっと詳しく書いて指摘している人がいました。
こちらを見た方がわかりやすいと思います。

日本の「超過死」についての注意事項|Charlotte Elizabeth Diana|note
国際比較に使える唯一の指標「超過死亡」で明らかになる実態 - 新型コロナウイルス情報室 - Quora この記事にて、日本の新型コロナによる超過死の推定にインフルエンザ関連死亡迅速把握システムの値を参考にしていますが、止めた方がよいと思われます。あくまで参考値にとどめ、今後出てくる詳細な値を待ってから議論する方が...

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