相棒2 第21話 「私刑」

放送日:2004年3月17日

相棒|ストーリー
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あらすじ(ネタバレあり)

公式

 死刑判決を受けながら脱獄していた薫の友人で、“平成の切り裂きジャック”こと浅倉が、ホームレスとなっているところを拘束された。騒ぎを聞きつけた薫は浅倉と対面するが、まるで薫のことなど記憶にない。心因性の記憶喪失では仕方がない。自らが犯した過去の罪もすべて忘れてしまった浅倉に、薫はやり場のない怒りを抱え込む。
 最高検察庁次長検事の千登勢は、浅倉に対して1日も早い刑の執行をと画策するが、肝心の瀬戸内法務大臣が死刑執行命令にサインしようとしない。苛立つ千登勢は瀬戸内に直談判するが…。
 薫は千登勢の部下で法務省刑事局刑事課長の紘子に間に入ってもらい、なんとか浅倉との面会にこぎつける。が、やはり記憶は戻っておらず、断片的に母親を殺した記憶が顔を覗かすだけ。紘子は右京からの受け売りで提案してきた薫の話を参考に、思い切って催眠療法を試してみることにする。
 その催眠療法の1回目が行われる日の朝、浅倉が自殺体で発見された。紘子は拘置所の刑務主任・中津から、部下の刑務官たちから浅倉が殺されそうになるVTRを見せられる。浅倉が脱獄するときに刑務官を殺したことを根に持っていたらしい。自殺の原因はそんな拘置所の状況にあったのかも。紘子はVTRを千登勢に見せて相談。マスコミへの露出を気にしながら、刑務官たちの処分を検討し始める。
 薫は浅倉が自殺した独房を映したビデオ映像を、拘置所が提出を拒んでいることを聞き出す。何か知られたらまずいことでもあるのか。右京と薫は紘子と会い、ビデオについて質問するが、刑務主任が刑務官らの暴行ビデオを抜き取った際、代わりのテープを入れ忘れたため、肝心のテープがないのだという。テープがない理由はそれでわかった。ならばモニターをリアルタイムで見ていた刑務官は、浅倉の不穏な動きになんら反応しなかったのか。モニターをチェックし駆けつけていれば、自殺も失敗したかもしれないのに。何も答えられない紘子を目の当たりにし、薫も右京と同じ疑念を抱く。浅倉は自殺ではなく、何者かに殺された…!?
 さっそく捜査に乗り出した右京と薫は、拘置所にいる田端。浅倉が死んだと思われる時刻に火災報知器が誤作動していたことを聞き出す。さらに当日の刑務官たちに状況を聞くと、彼らの上司である中津に監視室をカラにしてでも全員で原因を究明せよ、と指示されたという。その間に浅倉が自殺して…。テープを入れ忘れたのが中津なら、原因究明を指示したのも中津。さすがに右京らは中津に不審を抱く。
 右京らは千登勢に浅倉殺害説を直訴、千登勢も独自の調査を約束する。が、千登勢は浅倉が刑務官らに暴行されているビデオを公表。逆に浅倉自殺の印象を強くしてしまう。
 仮に中津が浅倉を殺したとしたら動機は何か。右京らは浅倉が殺害したとされる刑務官殺しの事件に疑問を抱き再捜査を。その結果、やはり中津が事件に絡んでいたことが判明する。右京と薫は思い切って数々の事実を中津に突きつけるが、中津は躍起になって否定。しかし、その中津が死体となって発見された。状況から自殺と断定されるが、残された携帯電話を調べると最後にかけた相手はなんと千登勢で…。
 右京らから中津との関係を追及され、最初はかわした千登勢だったが、右京が「実は遺書が中津の胃の中から発見された」と嘘を。瞬間、事件の真相を紘子に知られ、脅されていたことなどを思い出した千登勢はあっさり中津を使って浅倉を殺したことを自供する。
「すべては憎しみではない。殺人犯として捕まった彼が不憫だったから」。
 動機を説明した千登勢は、普段と変わりない堂々とした様子で右京と薫とともに警視庁へと向った。

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感想/気になる点など

  • 亀山は昭和41年7月生まれ、浅倉は昭和38年4月生まれ、それで学生時代の友人になるの?
  • 皆川の携帯の番号も「090-7429-78」(相棒3 第6話 「第三の男」で同じ番号が表示される)
  • 右京、中津の遺書が見つかったとうそをついて自白させる
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キャスト

水谷豊:杉下右京
寺脇康文:亀山薫
鈴木砂羽:奥寺美和子
高樹沙耶(益戸育江):宮部たまき
川原和久:伊丹憲一
大谷亮介:三浦信輔
山西惇:角田六郎
六角精児:米沢守
片桐竜次:内村完爾
小野了:中園照生
岸部一徳:小野田公顕
岸田今日子:皆川千登勢(最高検察庁次長検事)
国生さゆり:永井紘子(法務省課長)
伊藤洋三郎:中津一義(刑務主任)
小須田康人:笠井(刑務官)
黒沼弘己:斎藤(刑務官)
江端英久:刑務官
中村元則:永井を浅倉のいる取調室に案内した人
紀伊修平:刑務官
菅野久夫:浅倉に気付いたホームレス
志水正義:大木長十郎
江口信:精神科医(浅倉の治療を行う)
佐藤荘二郎:
久保田龍吉:小松真琴
渡辺熱:浅倉に催眠療法を行う
窪園純一:法務省で記者会見をした人
泉谷しげる:田端甲子男
松下由樹:武藤かおり(弁護士)
北村隆幸:代々木北警察署で亀山を止めようとした職員
かなやす慶行:永井の部下?
鈴木信明:瀬戸内米蔵の秘書?
鳴海剛:東京地検
大塚幸太:永井の部下?
研丘光男:拘置所の受付
城戸光晴
横山明日香:浅倉逮捕を伝えるキャスター?
木阪佳史:記者会見で質問する記者
大野愛子:
木村方則:刑務官?
桝谷裕
岩田純:
生瀬勝久:浅倉禄郎
津川雅彦:瀬戸内米蔵

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主な複数回出演者

相棒 複数の役で出演した人(シーズン2)
「相棒に複数の役で出たことのある人」、シーズン2出演分です。第1話「ロンドンからの帰還~ベラドンナの赤い罠」、第2話「特命係復活」上田茂・松原の上司(相棒〜警視庁ふたりだけの特命係)・真鍋が搬送された病院の教授(医師)(相棒2第1話)・細野...
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ロケ地

劇中の場所 撮影場所
代々木北署 外観 東映東京撮影所 Gスタジオ
代々木北署 廊下 東映東京撮影所 本館 2階 廊下
代々木北署 取調室 東映東京撮影所 本館のどこか
代々木北署 浅倉を移送する際に出てきた建物 東映東京撮影所 技術館
法務省(廊下) 富士通川崎工場
法務省(大臣室) 富士通川崎工場
城北大学病院(亀山らが浅倉の遺体を確認した病院) 埼玉県総合リハビリテーションセンター
城北大学病院(亀山らが浅倉の遺体を確認した部屋) 東映東京撮影所 本館 1階 No.6ステージ側の部屋
法務省 記者会見をした部屋 東映東京撮影所 Gスタジオ 会議室
清緑葬祭センター(浅倉の遺体を焼いた葬儀場) 羽生市斎場
永井紘子と話をした公園 日比谷公園
江北署 浅倉に暴行した刑務官に話を聞いた部屋 東映東京撮影所 本館 1階 No.6ステージ側の部屋
江北署 廊下 東映東京撮影所 本館 3階 廊下
法務省(階段) 富士通川崎工場
警視庁 廊下 川崎マリエン

<撮影場所ごとのまとめ>
羽生市斎場:清緑葬祭センター(浅倉の遺体を焼いた葬儀場)
埼玉県総合リハビリテーションセンター:城北大学病院(亀山らが浅倉の遺体を確認した病院)
東映東京撮影所[当ブログの記事]:代々木北署 外観、廊下、取調室、浅倉を移送する際に出てきた建物、亀山らが浅倉の遺体を確認した部屋、法務省 記者会見をした部屋、江北署 浅倉に暴行した刑務官に話を聞いた部屋、廊下
富士通川崎工場:法務省(廊下、法務大臣室、階段)
日比谷公園:永井紘子と話をした公園
川崎マリエン[HP][当ブログの記事]:警視庁(廊下)

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