放送日:2021年8月28日
あらすじ
モノレールに乗って湾岸エリアへと向かっていたコナンと小五郎は、そのモノレールに銃弾が撃ち込まれ乗客の1人が負傷するのを目撃する。緊急停車したモノレールから飛び出し、犯人の追跡をする2人は、狙撃地点と思われるマンションの一室へとやってくる。そこには犯人の姿はなかったが、鑑識の捜査の結果、そこは狙撃地点であり、別の殺害事件が起こった現場であることが判明した。しかし、病院に運ばれていた被害者から摘出されたのは到底狙撃に向いているとは言えないトカレフの弾で……。
気になる点(ネタバレあり)
話の流れとしては
- モノレールに乗っていたら外から銃弾が飛び込んできて乗客に命中
- コナンは銃弾が飛び込んできた位置と角度から怪しい部屋を割り出し、小五郎と一緒に不法侵入(部屋の鍵は開いており中には誰もいなかった)
- 鑑識の結果、硝煙反応とルミノール反応があり、「その部屋で誰かが撃たれ、その流れ弾がモノレールの乗客に当たった」と推測
- 犯人は銃で撃った相手(死体?)を運んで逃げているとみられ、マンション前から続く血痕を追う
ざっとこんなところですが、いろいろと気になる点が。
銃弾が乗客に当たるシーン
他のシーンもそうですが、外の建物はモノレールの進行方向と平行に並んでいるように見えます。ですが、銃弾が窓を突き抜けるシーンでは、窓(=モノレール)は斜めなのに対して外の建物は「若干横を向いているかな?」程度。さすがにもっと傾けないと合わないのでは?
また、銃弾が窓に当たったのは被害者の左肩付近。なのに、左腕の側面に命中したように見えます。どうしてそんなところに当たるの?
銃弾が乗客に当たるシーン(狙撃地点の推理時の映像)
コナンは実際に当たるところを見ていなかったのでコナンの回想ではなく想像か、あるいは説明用に入れたもの、ということでしょうが、いろいろと矛盾点が。
まず、前のシーンで背もたれの高さは男の脇の下ぐらいなのに、ここでは男の方ぐらいまで背もたれがあります。そして、このシーンではやはり腕の側面に命中しています。窓に当たった位置を考えると、男が1人ずつに区切られたのとはずれて座っていないとこうはならないのですが。
銃弾が乗客に当たるシーン(狙撃地点での推理時の映像)
ここでの2枚目の画像、ベランダの手すりや壁は斜めに見えないといけないのに水平に見えています。
また、普通に考えれば手すりの部分で大人の胸辺りの高さがあり、コナンの身長ではそのままでは見えるはずがないですが、それは「当時の状況を推理している映像」として、なぜかコナンの視線から水平に飛び出した銃弾がマンションを出ると斜め下向きになり、モノレールへと向かっています(後の推理では、誰かが撃たれた際に銃弾の向きが変わった、としていますが)。なぜコナンの視線からは水平に飛び出したのでしょうか?
それはともかく、銃弾が斜め下向きに飛んでいたとして、銃弾がモノレールに向かっていくシーンでは銃弾の位置はほぼ変わらずどんどん小さくなっているということは斜め上から見下ろしているということになるはずですが、そしたら奥の窓やその先に建物が見えるのはおかしいです。モノレールの床や奥の座席の足下が見えるはず。奥の建物が動くのもおかしくて、これが正しいとすると銃弾はモノレールの進行方向に垂直ではなく斜めに飛んでいたことになります。
銃弾が男に当たった位置は、ここでは腕の背中側。さすがにここで腕の側面に当たるのはおかしいと気付いたのかもしれませんが、だったら最初から……と思わずにはいられません。
銃弾が乗客に当たるシーン(高木の説明時の映像)
高木が現場の状況から当時の状況を推測を交えて説明している際の映像ですが、移動座標系と言うのか、「モノレールが動いていないように見える座標系」で考えた場合、という感じでしょうか。実際、銃弾がモノレールの進行方向に対して垂直に飛んできた場合、モノレール内から見れば銃弾は斜め前から飛んでくることになります。でも、そう考えると実際のシーンでは窓に当たった位置は左肩付近ではなくもっと体の中心寄りにならないとおかしいですが。
また、室内のルミノール反応(血痕)から「誰かが銃で撃たれて、体内で向きが変わった」と考えていますが、だとしたら撃たれた人はベランダにいたことになり(室内で撃たれて斜め下向きに角度が変わったとしたらベランダの壁にぶつかると思われます)、なぜ室内にこのように血痕が残るのか、またマンション前に「血の雨」が降ったのではないか、など疑問が湧いてきます。
コナンの身長
以前も取り上げましたが、こんなもの……ですかね?
まとめ
とにかく、作画がおかしい(斜めに見えるはずなのに水平など)のを直して、「銃弾がどこに当たったか」などの設定はきちんと決めていただきたいものです。
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