相棒8 第19話 「神の憂鬱」

放送日:2010年3月10日

テレビ朝日|相棒season8
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あらすじ

公式

 帝都物産の電子通信部設計係長の早乙女が本社ビルから転落死した。事故か自殺の可能性が高いが、遺書は見当たらない。伊丹(川原和久)らは監視カメラの映像から早乙女が転落した直後に急発進した白いセダンの所有者を追う。セダンの持ち主は首都警備保障の岩井という男だとわかった。早乙女など知らないという岩井に納得がいかない伊丹らだが、警察庁から首都警備保障に天下りした宇田川(清水章吾)に圧力をかけられ手も足も出なくなってしまう。
そのころ、右京(水谷豊)を監視しろという半年前の警視庁からの命令に疑問を感じ始めていた尊(及川光博)は、大河内(神保悟志)からスピードカメラ(自動速度違反取締装置)の誤作動が急増している事実を知らされる。尊は警察庁警備局時代の部下の香(水野美紀)と接触。自分が進めていたあるプロジェクトはどうなっているのかと尋ねるが、香は部外者には話せないと口を閉ざす。そのプロジェクトとは…?
右京は、岩井と早乙女が接触している映像を発見。やはり岩井は早乙女の死に関係があるのか…。
スピードカメラの誤作動と警察庁警備局、そして早乙女の死を結びつけるものとは? 右京と尊が巨大組織の暗部に挑む。
神戸尊が特命係に異動になった本当の理由がついに明らかになる!

ゲスト:水野美紀 寺泉憲 吉満涼太 清水章吾

ネタバレあり

  • 帝都物産で社員の早乙女が転落死。伊丹らは監視カメラの映像から直後に車に乗って去った首都警備保障の岩井に目を付けて話を聞くが、早乙女のことは知らないと言う。
  • 大河内からオービスの誤作動が急増していることを聞いた神戸は警察庁時代の部下・伊達に会って「防犯カメラ顔認証システム、僕がいなくなった後の責任者はきっと君」と話を聞くが「部外者には話せない」と言われる。神戸は「困ったことになっているんじゃないか、話せる時が来たら話して」と名刺を渡す。
  • 右京は早乙女の転落時の映像でメモのようなものも一緒に落下しているのを見つけ、現場の周辺を探して遺書と思しきメモを発見。筆跡鑑定で早乙女が書いたものと確認。
  • 右京が岩井に話を聞きに首都警備保障に行くと有給を取っていると追い返される。そこに来た伊丹らと合流し岩井の家に向かうと伊達と神戸がおり、床には岩井の遺体が。伊達は仕事の打ち合わせで岩井に会いに来て遺体を発見し、神戸を呼んだという。
  • 右京が神戸に「伊達と岩井がどのような打ち合わせをする予定だったか知っていますね」と聞くと、神戸は「FRS(Facial Recognition System、顔認証システム)を防犯カメラで活用するシステムの開発が岩井と警備局時代の僕の仕事だった、当初は今月中にシステムを完成させる予定だったが僕は期限の延長を主張した、延長されたと思っていたが直後に特命係へ異動となり期限の延長は了承されていなかった、後任の伊達は無理に開発を進めてオービスの誤作動という事故を起こした、『今後特命係が警察にとって有益な存在として発展できるかどうか、杉下右京にその能力があるかどうか』を調べろと命令されていたが邪魔になったから飛ばされた」と説明。
  • 右京と神戸は岩井の葬儀へ。参列者に話を聞いていると伊達も焼香に訪れる。話を聞くと、「無作為に抽出して防犯カメラなどにプログラムを入れてテストしていてオービスが誤作動を起こした、テストは顔認証システムで特定の人物の顔を検索してその成功率と所要時間を蓄積する作業でオペレーションは岩井が担当していた、岩井は『まるで神になったような気がする、その重圧でおかしくなりそうだ、神は知り得た秘密を1人で抱えるしかない、その秘密に介入することも許されないのか』と言っていた」という。そこへ伊丹らも来て、早乙女の転落時に岩井の車を追うように伊達の車も発進するのが写っていたことから任意同行を求めると間瀬(伊達の上司)が来て「彼女の聴取は監察官の担当」と止めようとするが、伊達は神戸による聴取を希望。
  • 伊達は事情聴取で「オービスの誤作動を知って岩井に行くと連絡して向かったが岩井が会社を出掛けるのが見えて後を追って帝都物産へ行ったら早乙女の転落死があった、FRSで検索した対象者は警察関係者から自分が選んだが間瀬が早乙女も探すよう決めた、早乙女が産業スパイと疑われて捜査に使った、正しいことをしていると思っていたが間違いに気付いた、早乙女が産業スパイを疑われたのは早乙女が担当していた部品の値段のせいで入札に負けたことがきっかけ」と説明し、関係資料を任意提出することに。
  • 間瀬が右京と神戸を説得しようと、「FRSを利用したFRSセンターの主任運用官に神戸、主任捜査官に杉下右京をと考えた、組織人として問題のある杉下と神戸が連携を取れるか見極めるために神戸を特命係に送り込んだ」と説明。
  • 小野田は大河内を呼び出し、FRSセンターの構想について説明。「君が提案していた日本版FBIにも大いに貢献できる」と伊達を処分しないよう命じる。
  • 伊達から顔認証システムの映像を見せてもらい、早乙女が封筒のようなものを渡した男を見て右京は「やはりこの人」と気付く。
  • 右京は「顔認証システムをつぶすことになっても捜査を続けるが君に強制はしない」と神戸に言うが、神戸は「誰かから強制されて動くのはもうやめた」と右京に同行。岩井の葬儀にいた男に会い、「岩井の会社関係で手続きをしていたが話をすると岩井の取引先と言っていておかしいと思い調べるとあなたが書いた名前の人物は会社には存在しなかった、受付にはペンが用意されていたのにあなたは自分のペンを使っており不自然だった」とペンを取り上げるとカメラが仕込まれていることを確認。「あなたは産業スパイで早乙女に近づいた、岩井が早乙女を調べてあなたのことも調べたためあなたはそれに気付いて早乙女に伝えた、スパイ行為がばれた早乙女は追い詰められて自殺、あなたは岩井を殺して目的を果たしたはずだったが顔認証システムのデータを見て盗んだ、さらに完全なデータを手に入れるために岩井の葬儀で芳名帳を盗み撮りして次に接触する人間を探そうとした、早乙女と会っている映像から産業スパイ容疑であなたの指紋を採って岩井の部屋に残された指紋と照合することができる」と言うと殴りかかってきたため、取り押さえる。
  • 調べると指紋は一致。男は「技術者のセミナーで早乙女に目を付けて友人になった、」年近くかけて付き合いを深くして小さな情報から聞き出し身動きが取れなくなったところで大きな情報を提供させる、情報料は女」と供述。しかし小野田がFRSの件は公にならないように手を回し、産業スパイの容疑では送検しないことに。
  • 神戸は警察庁に戻るよう言われるが拒否。
  • 右京と小野田が会食。右京は「岩井が持っていたはずのFRSのデータがなくなった、つまり犯人が岩井を殺害後盗んだ件は解決していない、きっともう海外のどこかの企業に流した後だろう、犯人を産業スパイ容疑で送検してデータの内容を公にしていれば使用禁止も主張できたかもしれないがどなたかがその容疑では送検しないことにした、近い将来海外でFRSが登場するかもしれないがそれを買う予算はあるのか」と苦言を呈して席を立つ。
  • 右京が花の里で飲んでいると大河内が来て「神戸は本局へ戻らず茨の道を選んだ、神戸をよろしくお願いします」と頼んでいく。たまきは右京にまた神戸と一緒に来るよう言う。
  • 翌日、右京は「ようこそ特命係へ」と神戸に言う。
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感想/気になる点など

  • 「再就職状況何とか」という紙に、「平成18年8月16日から平成21年12月15日までの1年間に」ってあるけど、それ1年間じゃない。
  • 神戸は「僕に杉下さんの能力と特命係の可能性を見極めろという指令を出した。それがどういうことなのか、この6か月間、ずっと考えてました。」って、神戸が特命に異動になったのは2009年3月、それから半年間は何も考えてなかったの? 「指令」は当時は出てなかったの? 神戸は「この6か月の間、僕が杉下さんを調べていたんですか、それとも僕が調べられていたんですか」とも。
  • 岩井の取引先に話を聞いて、右京「岩井さんから、お仕事を依頼されていたんですね?」って、「から」じゃなくて「に」じゃないの?
  • 右京「担当者の方(かた)に伝えます」って、警察内部の人間を「方(かた)」と呼ぶのはいかがなものか?
  • 岩井死亡の翌日に葬儀? できるの? 司法解剖とかで時間かかるんじゃないの?
  • 神戸が9時に登庁しても右京は「おはようございます」。
  • 右京「ようこそ、特命係へ」に対し神戸「何ですか? 今さら。僕は、半年前から特命係の一員ですけど。」
  • この回の話は3月6日までだけど、相棒8 第18話 「右京、風邪をひく」は右京らは3月5日から8日まで動いている。日程がかぶっているのもそうだけど、シーズンの最終回より時系列が後というのはどうなのか。
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キャスト

水谷豊:杉下右京
及川光博:神戸尊
益戸育江(高樹沙耶):宮部たまき
川原和久:伊丹憲一
大谷亮介:三浦信輔
山中崇史(山中たかシ):芹沢慶二
山西惇:角田六郎
六角精児:米沢守
神保悟志:大河内春樹
志水正義:大木長十郎
久保田龍吉:小松真琴
片桐竜次:内村完爾
小野了:中園照生
岸部一徳:小野田公顕
水野美紀:伊達香(警察庁警備局警備企画課係長)
寺泉憲:間瀬登(警察庁警備局警備企画課課長)
清水章吾:宇田川次郎(首都警備保障常勤顧問)
吉満涼太(吉満寛人):渡辺真澄(警察庁首席監察官)
永野典勝:岩井裕也(首都警備保障技術開発部課長)
井上康:林正高(産業スパイ)
大田沙也加:岩井はるか(裕也の妻)
木川淳一:早乙女幸次(帝都物産電子通信部設計課係長)
山﨑進哉(山崎進哉):綿吹勇人(警察庁交通局都市交通対策課)
影山英俊:鈴木(警察庁審議官)
浦崎宏:益田秀雄(帝都物産電子通信部設計課課長)
福田信昭:横田(警察庁参事官)
なかみつせいじ:佐藤(警察庁人事課長)
木之内頼仁:斎藤和利(岩井の葬儀に来ていた仕事関係の人)
猪狩賢二:帝都物産総務係長
朱源実:井上治(岩井の葬儀に来ていた仕事関係の人)
岸本千尋:

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主な複数回出演者

相棒 複数の役で出演した人(シーズン8)
「相棒に複数の役で出たことのある人」、シーズン8出演分です。第1話「カナリアの娘」速見領(速水領)・「花の里」の客?(相棒1第1話)・亀山が荷物(ゴルフクラブ)を確認した男(相棒2第4話)・今宮幸夫(相棒8第1話)城戸光晴・?(相棒2第21...
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ロケ地

劇中の場所 撮影場所
警察庁 警備企画課 富士通川崎工場
帝都物産 住友ケミカルエンジニアリングセンタービル
警察庁 警備企画課長室 富士通川崎工場
警視庁 刑事部長室 川崎マリエン 第6会議室
神戸がタクシーに乗って会話した場所 明治神宮外苑
首都警備保障 富士通川崎工場
警視庁 食堂 住友ケミカルエンジニアリングセンタービル
神戸と伊達香が話をした店 日比谷茶廊
警視庁 首席監察官室 川崎マリエン 第6会議室
神戸が渡辺真澄に電話した公衆電話のある場所 国会前庭
警察庁 首席監察官室 川崎マリエン 第7会議室
神戸が右京にFRSについて話した場所 国会前庭
警視庁 廊下 川崎マリエン
岩井裕也の葬儀が行われた寺 曹洞宗 松月院(宝持寺)
警察庁 官房長室 川崎マリエン 第7会議室
産業スパイ逮捕前に神戸が右京を待っていた場所 新三崎橋(水道橋駅そば)
林正高と早乙女幸次が知り合ったセミナー会場 富士通川崎工場
警察庁 渡辺真澄が右京と神戸の処遇について警察庁幹部に説明した部屋 山野美容専門学校
最後の方で右京と神戸が伊達香と歩いた道 国会前の道
神戸と大河内がワインを飲んだ店 水響亭
右京と小野田が食事をした店 山野美容専門学校 最上階

<撮影場所ごとのまとめ>
富士通(株)川崎工場:警察庁(警備企画課、警備企画課長室)、首都警備保障、林正高と早乙女幸次が知り合ったセミナー会場
山野美容専門学校[HP]:警察庁(渡辺真澄が右京と神戸の処遇について警察庁幹部に説明した部屋)、右京と小野田が食事をした店
水響亭[HP]:神戸と大河内がワインを飲んだ店
日比谷茶廊[HP]:神戸と伊達香が話をした店
衆議院憲政記念館(国会前庭)[当ブログの記事]:神戸が渡辺真澄に電話した公衆電話のある場所、神戸が右京にFRSについて話した場所
川崎マリエン[HP][当ブログの記事]:警視庁(刑事部長室、首席監察官室、廊下)、警察庁(監察官室、官房長室)
明治神宮外苑[当ブログの記事]:神戸がタクシーに乗って会話した場所
新三崎橋(水道橋駅そば)[当ブログの記事]:産業スパイ逮捕前に神戸が右京を待っていた場所
住友ケミカルエンジニアリングセンタービル:帝都物産、警視庁(食堂)
曹洞宗 松月院(宝持寺):岩井裕也の葬儀が行われた寺
国会前の道:最後の方で右京と神戸が伊達香と歩いた道

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