相棒2~警視庁ふたりだけの特命係

放送日:2001年1月27日

土曜ワイド劇場で放送された「第2回」。

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あらすじ(ネタバレあり)

  • 同じ手口で女性が4人殺され、捜査一課は連続殺人とみて捜査するものの目ぼしい容疑者もなし。
  • 右京と亀山は薬物対策課の手伝いで菅原謙次(逃亡中の覚醒剤の売人)の愛人(10人いるうちの1人)宅を張り込み。そこへ菅原が現れるが、今宮典子(張り込みで使わせてもらっている家の子)の友達がやってきてマンションの前で騒いだため気付かれ、菅原は逃走するが女の死体につまづいて転倒したため逮捕。
  • 現場には捜査一課の他、検事の浅倉禄郎(亀山の大学からの友人)も登場。
  • 亀山が「5人目の犠牲者だろうか」と言うと、右京は「おそらくそう、5人目の犠牲者が出るとしたら今日だから」と言う。右京は「切り裂きジャック事件(1888年にロンドンで起きた通り魔殺人事件)で8月31日から11月8までの間に5件の殺人が起きているがその日が今回の事件と一致する、まねるからにはそこに何らかのメッセージがある」と考える。
  • 右京は鑑識で捜査資料を見せてもらう。5人の被害者はいずれも性的暴行をされていないが、5人目はブラウスの裾が全て出ていたのを気にする。
  • 右京は5人目はスカートのサイズが合っていないことに気付き、浅倉に伝える。また、「他に気付いたことはないが何もないというのが逆に引っかかる、5人も殺しておきながら犯人は全くと言っていいほど痕跡を残していない、(殺しの)プロフェッショナルと呼べるかもしれない」とも言う。
  • 角田から援助交際摘発のおとり捜査を頼まれ、亀山が「アユミ」という女子高生とアポを取る。待ち合わせ場所に行くと典子が現れ、典子は逃げるもすぐに捕まる。補導されるてぬれぎぬと主張するが、持っていた名刺から佐伯という男を呼び出すと「去年のことで今はもうやめた、実は今年の初めころにテレクラで知り合った女が殺された、切り裂きジャックの2人目の犠牲者」と証言。
  • 右京は「ロンドンの切り裂きジャックも娼婦ばかりを狙った、それを模倣したのだとすると残りの4人も陰で売春をしていた、そうだとすると殺された5人に重要な共通項が生まれる」と考える。
  • 典子が親に家を追い出され、亀山を頼る。亀山は典子をたまきの店でバイトさせ、夜は部屋に預かると美和子に相談する。
  • 右京が「何か被害者のスカートに証拠となるものが付着したとして脱がせればいいのになぜスカートを履き替えさせたのか」と考えていると、典子が「スカートを脱がせたらパンツ丸出しで死んでるわけでパンツ一丁じゃかわいそうだから」と意見を述べる。
  • 被害者の1人がデートクラブに在籍していたことがわかり、右京と亀山は浅倉に「5分の2で断定するのは早いかもしれないが娼婦ばかりを狙った連続殺人かもしれない」と進言。また、右京は「犯人は男とは限らない、犯人が女であれば被害者が性的暴行を受けていないのも合理的な説明がつく、スカートの謎も女だからこそではないか(『パンツ一丁では忍びない』と思って)」と説明。そこに伊丹が現れ、5人目の被害者のスカートは発見現場の公園付近の洋品店で女が買ったものだとわかったと報告。
  • 右京と亀山が目撃者に話を聞くと、老婆でなかなか話が通じなかったが「赤い車から降りてきたスニーカーを履いた女」ということがわかり、市村(浅倉の事務担当)を思い浮かべる(事件現場に赤い車で現れ、車を運転している間はスニーカーを履いていた)。そこでゲソ痕を調べると22cmのスニーカーのものを見つける。
  • 浅倉は市村(検察事務官)の部屋へ行き、血痕の付いたスカートを手に「君だったのか、どうしてこんなことを、指紋がべったりだ、これは決定的な証拠」と言う。
  • 右京と亀山が市村に会いに行くと出勤しておらず、浅倉と共に部屋に行くと誰もいなかったもののスニーカーはあり、ゲソ痕と一致。
  • 右京が市村の机を調べていると、浅倉は「まだ状況証拠だけ、あなたには大いに感謝しているがあなたはあくまでも部外者、節度をわきまえてほしい」と怒る。右京が「市村とは仕事を越えた親しい関係にはなかったか」と尋ねると浅倉は「そのような関係にはなかった」と答える。
  • 右京は「市村の部屋に行った際に浅倉は部屋の明かりをつけたがスイッチは3つあったのに的確にリビングの明かりをつけることができたのか、初めて訪れた部屋ではああはいかない」と疑問を述べる。
  • 市村の遺体が水中に沈んだ車の中から見つかり(そこで浅倉は市村と付き合っていたと認める)、ブレーキを踏んだ形跡は見当たらず行政解剖でも怪しい点は見当たらず自殺と断定される。
  • 右京が「市村はスニーカーを履いていたが車の中に靴がなかった、いつも運転する際はスニーカーに履き替えていたが乗った時の靴がないとおかしい、市村は睡眠薬か何かで眠らされて裸足で車まで運ばれた、犯人は自殺で見せ掛けて殺すつもり、普通なら靴も持ってくるが犯人は車にスニーカーがあることを知っていたため、常に車の中にスニーカーが置いてあることを知っていて市村の部屋に自由に出入りできる人間が犯人」と指摘すると、浅倉は「その条件に該当するのは私だけでしょう」と言うが、亀山は「浅倉は前にも愛する女性を亡くしている、彼の心中も察してくれ」と反発。また、浅倉は「憶測だけじゃ何も裁けない」と右京に言う。
    ・亀山、美和子、浅倉の3人で亀山の部屋で食事。そこに典子が帰ってきて浅倉は帰るが、浅倉を見た典子は「死体が発見された日に公園で見た、絶対あの人、死体が発見されるずっと前で6時過ぎ」と亀山に言う。
  • 右京は「面白いことがわかった、浅倉は各地を転々としてこの夏に東京に赴任したが彼が東京に来て間もなく今回の切り裂きジャック事件が発生している、彼の赴任地でことごとく殺人事件が発生している、殺されたのは全て女性で全てお宮入りしている、君は浅倉が札幌地検時代に婚約者を交通事故で亡くしたと言ったが資料によると車ごと海に落ちた自殺」と指摘するが亀山は反発。
  • 亀山は浅倉に「典子が公園で見たと言っている」と聞くが浅倉は否定。
  • 右京宛てに市村からの小包が届き、中を見ると血痕の付いたスカートで、「浅倉が死体を公園に捨てたこと、スカートに血痕指紋が付着していたため近くの洋品店でスカートを買って履き替えさせたこと、説得して自首させるつもりであること」などが書かれた手紙も同封されていた。
  • 浅倉が典子をさらう。典子が縛られた後ろ手で亀山に電話をかけると亀山が出て、電話越しに浅倉が典子を殺そうとしている様子が伝わる。そこに右京が亀山の家の電話にかけてきたので状況を伝えると、右京は市村の手紙にあった殺害現場である芝浦の倉庫に亀山を向かわせる。
  • 浅倉が「女が体を売る罪はとても重い、犯した罪は死で償うしかない、僕の母親も娼婦だったから殺した、車のブレーキにいたずらをして谷底に落ちたが事故として処理された」と典子に話しているうちに亀山が倉庫に到着して典子を助ける。浅倉は逃げたが屋上に追い詰め、右京も到着し市村が送ってきた証拠のスカート(鑑識で被害者の血液と浅倉の指紋を確認済み、浅倉に見せたものは市村が用意した偽物で本物は右京に送っていた)を見せると浅倉は市村を殺したこと、以前の婚約者も陰で売春をしていたため結婚前に自殺に見せ掛けて殺したこと、それ以来仮面を被った娼婦を殺すようになったことなどを認める。
  • 内村が特命係の部屋に来て「犯人検挙の功績は事実として認めるが警察は組織、スタンドプレーヤーなどいらない、今後二度と勝手な行動をするな」と釘を刺す。
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感想/気になる点など

  • 三浦、米沢登場(三浦、米沢として)。角田初登場。
  • 右京の肩書が警部補になってるけど、伊丹、婦警、内村など、皆「警部」と呼んでいる。警部補のことも警部って呼ぶものなの? でも、内村が右京のことを「杉下警部」と呼ぶのは変だな。最初は呼び捨てじゃなかったのか。
  • 特命係の部屋が狭くなった。
  • 5人目が殺された翌日に「切り裂きジャック事件」との類似性を説明している時、「そして今日、また殺されました」って言ってるけど、殺されたのは「今日」じゃないでしょ・・・。
  • 亀山が法学部卒と聞いて、右京は「君は法学部ですか」と驚いたように返したけど、亀山が法学部卒ってことは履歴書だかに書いてあり、右京はそれを見て「実家は造り酒屋で父親は市会議員」と知ったはず。なのに法学部卒ってことに気付かなかった? 杉下右京が? それとも、知ってたけど皮肉った?
  • 伊丹が「特命係の亀山」と呼ぶようになった。
    ※追記

  • 市村麻衣子の部屋に右京、亀山、浅倉の3人で行った時にスニーカーがあり、現場にあったゲソ痕と一致したけど、その時点で市村麻衣子はそのスニーカーを履いて海の中だったんじゃないの?
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キャスト

水谷豊:杉下右京
寺脇康文:亀山薫
鈴木砂羽:奥寺美和子
高樹沙耶:宮部たまき
川原和久:伊丹憲一
大谷亮介:三浦信輔
小野了:中園照生
六角精児:米沢守
山西惇:角田六郎
仲根かすみ:今宮典子(右京と亀山が張り込みで使わせてもらった家の子)
山口剛:菅原謙次(逃亡中の覚醒剤の売人)
河野洋一郎:亀山が連続殺人の被害者について話を聞いた男(デートクラブか何か)
吉満涼太:浅倉(少年時代)に話し掛けた郵便配達員
戸川暁子:洋品店市村麻衣子にスカートを売った老婆
康喜弼(康ヨシノリ):佐伯隆弘(中野区立栄小学校教諭、今宮典子や若松陽子を「買った」男)
三浦剛:
奏谷ひろみ:箕浦喜久子(菅原謙次の愛人)
貴佐絵:
濱近高徳(浜近高徳):鈴木美加(連続殺人の被害者の1人)が在籍していたデートクラブの店長
片桐竜次:内村完爾
作原利雄(作原利夫):警視庁捜査一課刑事
藤田浩史:警視庁捜査一課刑事
中島栄治郎:警視庁捜査一課刑事
平山耕哉:警視庁捜査一課刑事
志水正義:大木長十郎
久保田龍吉:小松真琴
秋山恭子:
田村三郎:洋品店の人
持田篤:市村麻衣子のマンションの管理人
梁井律子:
矢澤裕紀:
田村学
坪田三蔵:
吉原夕子:
大橋莉紗:
若林亜希:
関口龍之輔:
下城正義:
渡辺典子:市村麻衣子 東京地検検察事務次官
生瀬勝久:浅倉禄郎 東京地検検事

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主な複数回出演者

  • 大谷亮介は室谷警部補役で相棒~警視庁ふたりだけの特命係に出演。
  • 六角精児は監察医役で相棒~警視庁ふたりだけの特命係に出演。
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ロケ地

劇中の場所 撮影場所
警視庁 廊下 川崎マリエン
警視庁 合同捜査会議の部屋、ロビー 川崎マリエン 第1会議室
たまきの店 新ふくとみ
右京と浅倉が話をした店 ル・コネスール 六本木店
亀山と典子が待ち合わせした場所 原宿駅前
亀山が典子に呼び出されて会った店 渋谷西村フルーツパーラー
警視庁 ロビー 川崎マリエン 業務棟 1階
市村麻衣子の机を調べた後に右京と亀山が歩いた道 警視庁近くの道

<撮影場所ごとのまとめ>
ル・コネスール 六本木店[HP]:右京と浅倉が話をした店
渋谷西村フルーツパーラー:亀山が典子に呼び出されて会った店
新ふくとみ:たまきの店
川崎マリエン[HP][当ブログの記事]:警視庁(廊下、合同捜査会議の部屋、ロビー)
原宿駅前:亀山と典子が待ち合わせした場所
警視庁近くの道:市村麻衣子の机を調べた後に右京と亀山が歩いた道

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