放送日:2020年3月11日
あらすじ
公式
謎の転落死は権力者による口封じ殺人!?
右京が真実を暴くため大きな賭けに出る!与党幹事長の口利き疑惑に関与したとされる大手ゼネコン社員が社屋から転落死する事件が発生。警視庁上層部は、現場に争った形跡があったにも関わらず自殺での事件処理を図り、権力による“口封じ殺人”を疑った右京(水谷豊)と亘(反町隆史)は、独自の捜査を開始。第一発見者である嘱託社員の山野(中本賢)から事情を聞く。と、事件当夜、激しい雨の中会社に忘れ物を取りに戻った際、不審な男を目撃したことを思い出したと証言し、目撃者になったことで自分も狙われるのではないかと、ひどくおびえた様子を見せる。そんな中、右京が問題の会社の経理部長に揺さぶりを掛けると、刑事部長の内村(片桐竜次)から捜査の打ち切りを命じられる。権力者による圧力を感じながらも、それでもひるまない右京と亘は、わずかな手掛かりから事件の真相を追うが…!?
事件解決の“突破口”は、気弱な目撃者ただ一人…
不正経理をめぐる謎の転落死事件の真相とは…!?
特命係が職を賭したギリギリの勝負を挑む!ゲスト:中本賢 野仲イサオ 松尾諭
ネタバレあり
- 足立(与党幹事長の口利き疑惑に関与したとされる大手ゼネコン社員)が社屋から転落死する事件が発生。
- 青木が「自殺と見られると報じられたがそれは警察上層部からのリークで、一課の捜査にもストップがかかった」と特命係に来て教え、右京と冠城は捜査に乗り出す(伊丹と芹沢が局面打開のために右京らが動くように青木を買収して仕向けた)。
- 第一発見者である嘱託社員の山野に話を聞くと、怪しい人影を見たと証言し、伊丹と芹沢も参加。山野は自分も狙われるのではないかとおびえる。
- 冠城は「青木を買収したでしょ」と鎌を掛けて芹沢が引っ掛かって認め、「今回の事件は持ちつ持たれつで」と「相談」する。
- 右京は竹田(経理部長)と池内(専務)に話を聞き、殺人事件の可能性も出てきたと告げる。
- 右京と冠城は現場を調べ、片付けて何事もなかったかのように見せるのに大して時間はかからなかったはずなのに現場が荒れていたことを不審に思う。
- 鑑識で証拠品を見せてもらい、封筒の切れ端がごみ箱に入っていたのを気にする。
- 山野は竹田を呼び出し「上の偉い人に、人影を見ただけで何も知らないと伝えてください」と頼む。
- 右京と冠城は内村から呼び出され、「ゼータハウスの人間および松木代議士には一切近づくな」と命令される。
- 会社の近くの喫茶店で「足立は1週間ほど前に本社に呼び出されてからひどく塞ぎ込んでた」という話を聞く。
- 現場近くの防犯カメラに写っていた前科持ちの男を捕まえたので、対象を複数にして山野に面通しさせるが山野は曖昧な答え。
- 山野を家に送っていると、尾行されていることに気付いて男を捕まえると、捜査二課の刑事。何かボロを出すんじゃないかと竹田を見張っていたら山野と接触して様子がおかしかったため何か知っているんじゃないかと追ってきたのだった。
- 右京は現場に行き、山野は3階に上がってくる前に足立が死んでいることを知っていたことに思い至る。
- 右京は山野のうそを指摘し、「足立は自殺で、現場から封筒を持ち去ったのではないか」と聞くと、山野は「足立が死んだと伝えると竹田は『松木先生がついてるから検察は動かない、会社は大丈夫』と言った、封筒には遺書とUSBが入っており遺書には『本社の指示で不正に加担した、本社からは事情聴取で真実を話しても無駄だと言われた』などとあり竹田らは知らぬ存ぜぬで足立に全てをかぶせようとしていた、自分に遺書を見つけてもらいたくてスマホを隠して電話をしてきたのだろう、遺書などは渡せばうやむやにされるだけ、鬼になっても一矢報いたかった、殺人の偽装が唯一の突破口だったが無実の人を犯人にしないことが精いっぱいだった」と認める。右京が遺書とUSBを求めると、山野は起訴できるか聞き、右京がそれは検察の権限と答えると「だったら足立殺害の犯人として逮捕してくれ」と頼む。冠城は見てられず外に出るが、右京「鬼になっても、と言っていたが」と山野に聞く。
- 右京は冠城に「山野には裁判で真実を明らかにしてもらう、責任は僕が取る」と告げ、冠城は「真実を暴くために誤認逮捕するのか」と反対するも山野は逮捕される。
- 実は、山野は争ったように見せ掛けるため足立の指を骨折させていたが、右京はそれで死体損壊罪で逮捕させていた。そして、取り調べでは動機は黙秘し、公判で弁護人の連城に足立の遺書とUSBを提出させた。そのため竹田と池内は逮捕(松木はまだこれから)。
感想/気になる点など
- 「水増し請求を行い、その支払いに当たって松木の口利きがあったのではないかという疑惑」って、そんなのあるの? 仕事を取る(業者を決める)段階じゃなくて、支払いをする段階でする口利きって何なの? 入札があって、受注額が決まって、じゃないの? 受注側が後から請求するの?
- 内村に言われて「わかりました」と言うのも珍しい。いつもは「はい」とか「わかった」とか言わずに「それだけでしょうか?」で切り上げるのに。
- 新虎さんを見つけられたので満足。
キャスト
水谷豊:杉下右京
反町隆史:冠城亘
川原和久:伊丹憲一
山中崇史(山中たかシ):芹沢慶二
山西惇:角田六郎
浅利陽介:青木年男
田中隆三:益子桑栄
松尾諭:連城建彦(連城法律事務所、弁護士)
片桐竜次:内村完爾
小野了:中園照生
中本賢:山野稔(ゼータハウス西東京支社経理課嘱託)
野仲イサオ:竹田晴彦(ゼータハウス経理部部長)
小田桐一:池内健介(ゼータハウス専務)
関口まなと:足立和也(ゼータハウス西東京支社経理課係長)
鈴木豊:永井真一(捜査二課)
佐藤もみじ:三条牧子(軽食喫茶ミモザ)
児玉頼信:松木大輔(与党幹事長、代議士)
真下玲奈:岡野絵美(軽食喫茶ミモザ)
大沢直樹:勝城弘(元武輝会組員、傷害致死の前科あり)
新虎幸明:ゼータハウス西東京支社の警備員
坂口さゆり:料亭の仲居
赤也平:警察官
主な複数回出演者
- 連城建彦(松尾諭)は相棒15 第16話「ギフト」、相棒16 第6話「ジョーカー」、相棒17 第6話「ブラックパールの女」、第17話「いびつな真珠の女」に登場。
- 中本賢は野上昶役で相棒7 第10話「ノアの方舟~聖夜の大停電は殺人招待状!狙われた法務大臣・次の標的は豪華客船?」に出演。
- 野仲イサオは根津秀雄(非常勤講師、ジャッカロープリーダー)役で相棒7 第10話「ノアの方舟~聖夜の大停電は殺人招待状!狙われた法務大臣・次の標的は豪華客船?」、柏田隆弘(日刊プレス編集長)役で相棒14 第13話「伊丹刑事の失職」に出演。
- 小田桐一は荘司隆昭(野党の有力議員)役で相棒10 第5話「消えた女」に出演。
- 鈴木豊は公安の捜査員役で相棒8 第1話「カナリアの娘」、浅野亘(奈緒を脅していた男)役で相棒9 第5話「運命の女性」、橘高の秘書役で相棒13 第10話「ストレイシープ」に出演。
- 児玉頼信は日本改革党党首役で相棒2 第11話「秘書がやりました」、東京地裁職員役で相棒6 第19話「黙示録」、田所信一(弁護士)役で相棒12 第10話「ボマー~狙撃容疑者特命係・甲斐享を射殺せよ!」に出演。
- 新虎幸明は多数出演。
ロケ地
劇中の場所 | 撮影場所 |
---|---|
冒頭で松木大輔らが会食をしていた料亭 | 茶寮一松 |
警視庁 刑事部長室 | 川崎マリエン 第6会議室 |
警視庁 廊下 | 川崎マリエン |
山野稔の家の近くの橋(山野稔の家に行く前後に通ったり永井真一と話をしたりした場所) | 茜歩道橋(石神井川) |
山野稔と足立和也が将棋を指した公園 | 光が丘公園 |
ゼータハウス本社 | 山野美容専門学校 |
足立和也の死亡推定時刻に山野稔が歩いていた場所 | 東映東京撮影所 西門前 |
松木大輔の部屋 | 山野美容専門学校 |
山野稔が竹田晴彦を呼び出して話をした場所 | 大泉学園駅前 |
軽食喫茶ミモザ(西東京支社の近く) | 喫茶店バンフ |
裁判所(右京と連城が話をした場所) | パレスサイドビル |
<撮影場所ごとのまとめ>
山野美容専門学校[HP]:ゼータハウス本社、松木大輔の部屋
バンフ:軽食喫茶ミモザ(西東京支社の近く)
川崎マリエン[HP][当ブログの記事]:警視庁(刑事部長室、廊下)
茶寮一松[HP]:冒頭で松木大輔らが会食をしていた料亭
東映東京撮影所[当ブログの記事]:足立和也の死亡推定時刻に山野稔が歩いていた場所
光が丘公園:山野稔と足立和也が将棋を指した公園
大泉学園駅前:山野稔が竹田晴彦を呼び出して話をした場所
茜歩道橋(石神井川):山野稔の家の近くの橋(山野稔の家に行く前後に通ったり永井真一と話をしたりした場所)
パレスサイドビル[HP]:裁判所(右京と連城が話をした場所)
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