相棒2 第8話 「命の値段」

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放送日:2003年12月3日

相棒|ストーリー
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あらすじ(ネタバレあり)

公式

 大企業・神田グループのトップ、神田喜一(中原丈雄)が人を殺したと自ら通報してきた。酔っていたため記憶ははっきりとしないが、庶民的な飲み屋が並ぶ人生横丁で行きずりの男をビール瓶で殴り殺してしまったという。

 しかし神田ともあろう人間が庶民的な人生横丁などで酒を飲むのだろうか。不審を抱いた右京(水谷豊)は、薫(寺脇康文)とさっそく聞き込みを始める。が、どの店にも神田がやってきたという形跡はない。神田の妻・礼子(五十嵐五十鈴)の話では神田が家を出たのが深夜1時ごろ。自宅から人生横丁まで車で1時間はかかるが、人生横丁の店は遅くても深夜2時には閉まってしまう。ということは、神田は人生横丁で酒など飲めるはずがない…。

 さらに右京らは被害者の久保田(吉満涼太)が勤務していた保険会社を訪ね、久保田が神田の息子・陽一郎(村内貞介)の死亡事故の示談を担当していた事実をつかむ。陽一郎は5人のうち2人が死亡するモーターボートの事故に巻き込まれて死亡していた。しかし既に賠償額3億円で示談は済んでいるようだった。

 そして右京と薫は神田にすべての事実をぶつけると、神田はあっさり意図的な殺害だったことを自供。「たった一人の跡取り息子の賠償額がたった3億だったから」と動機を説明する。これで事件は解決、と手柄にしようとする薫だったが、右京はなぜか納得していない。賠償金の額に不満があれば、示談に応じる必要はないはず。保険会社の関係者も、なぜ神田が今さら…と首をかしげる。ただ、陽一郎といっしょに亡くなった辻篤志(村内貞介=二役)という青年の方はまだ示談が済んでいないことが判明。右京らは篤志の母親を訪ねることにする。

 篤志の母・真理子(麻丘めぐみ)は人生横丁で飲み屋を経営。示談が済んでいないことを聞くが、まだお金のことなど考えられないから、と素っ気無い。が、店に飾ってあった篤志の写真が陽一郎と似ている、という薫の言葉にヒントを得た右京は、神田と真理子がかつて恋人同士であり、篤志が神田との間に出来た子供だったことをつかむ。

 そんな事実を真理子にぶつけると、真理子は神田が事故のあと自分たちを捨てた罪を償いたいとやってきた事実を明かす。しかし、母子そろって捨てられた恨みはそう簡単に晴れるものではない。真理子はすげなく追い返したが、事件があった日もしつこく神田は店に来たという。やはり神田は誰かをかばって殺人を自供したに違いない。右京らは再び神田を訪ね、事件の真相を聞き出そうとするが、神田は殺したのは自分だと言い張る。

 特命係に戻った右京と薫はテレビで一連の神田喜一に関するニュースが流れているのを見る。その中でアナウンサーが神田の息子・陽一郎の示談金が2億5千万円近くになると言っている。ということは同じ事故で亡くなった篤志にも同じ額の示談金が支払われるのだろうか…。そのニュースから右京は重大な手がかりをつかみ、薫とともにあらためて真理子のもとを訪ね事件について追求すると、真理子は観念したように自白を始めた。

 真理子は計画的に久保田を呼び出し、殺害したという。そして神田がたまたまその現場に鉢合わせ、一緒に死体と凶器の破片を運び出し、そして神田は真理子の代わりに自首したのだという。そして真理子が久保田を殺害した理由、それは神田の息子・陽一郎と自分の息子・篤志の示談金の差だった。神田の息子・陽一郎の示談金が2億5千万円近くなのに対し、久保田から提示された自分の息子・篤志の示談金は2千5百万円ほどだった。まったく同じ事故で同じ年の人間が死んだにも関わらず、示談金は10倍も違う…。しかも実は二人とも同じ神田喜一の子供…。その事実に耐えられなくなった真理子はとっさにそばにあったビール瓶で久保田を…。

 お金がほしかったわけじゃない。ただ自分の子の命の値段を勝手に決められて、しかもそれが神田喜一の息子の10分の1。二人は同じ男の子供だというのに…。しかしそれが人を殺害する理由にはならない。それに神田に罪を着せたその瞬間、あなたは息子の命を利用したのではないか。そう言われた真理子は愕然とし、その場に崩れてしまった…。

 そして真理子が自首し、神田喜一は釈放されることになる。神田はなぜそのまま自分を犯人にしてくれなかったんだと憤慨する。神田は昔裏切ってしまった真理子へのせめてもの償いを果たしたかったらしい…。しかし自首しようと思ったその瞬間、やっと神田は篤志の真の父親になれたのではないか。右京がそう神田に告げると、神田の目は涙で一杯になった…。(つづく)

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感想/気になる点など

被害者:久保田(保険会社勤務)
容疑者:神田喜一(人を殺したと自首)
喜一は当初「見ず知らずの人を殺した」と供述していたものの、被害者の勤務先に行ったら、実は被害者が神田陽一郎(喜一の息子)が死亡した事故の示談を担当していたことがわかり(そこで示談書を見せられる)、右京と薫は喜一を問い詰める。
喜一は「示談は顧問弁護士が対応していた、被害者とは面識がなかった」と否定するものの、そこで薫が取り出したのが喜一のサインが入った示談書で、喜一は被害者と面識があったことを認め、「賠償額がたった3億だったのが我慢できなくなって・・・」と供述を翻す。
その供述にも疑問を抱いた右京は、再度保険会社へ。薫が「喜一が不満だったのに、顧問弁護士が勝手に示談を進めたとか?」と聞いたら、被害者の上司は「そんなことありませんよ」と、示談書を取り出し、喜一のサインと印を見せる。

ここで疑問。
まず、喜一に見せた示談書と、2度目に保険会社に行った時に見せられた示談書が少し違うこと。
喜一に見せた示談書
者代理人(丙)
八王子暁町6-25-5
神田喜一(サイン、印)
2度目に保険会社に行った時に見せられた示談書
害者(乙)
所八王子市暁町6-25-5
神田喜一(サイン、印)
喜一に見せた示談書は保険会社で借りてきたとばかり思ってたけど、少し内容が違う。
2通作成して、被害者側と加害者側双方が持つことがあるにしても、内容が異なるということはないのでは?
というか、乙、丙の違いもだけど、上の方は「八王子暁町」と「市」が抜けている。わざわざ、いくつも内容が異なる示談書を(小道具として)用意したの?

2つ目。
1度目に保険会社に行った時に示談書を見せられて、2度目に行った時もまた示談書を見せられた。それはいいとして、2度目も初めて見せるような出し方だった。というか、その時点で右京たちは示談書を持っていたわけで、じゃああの示談書はどこから手に入れたものなの?という疑問がやっぱり浮かぶ。保険会社以外で示談書は出てきてないんだけどな。

3つ目。
被害者の上司は、喜一が示談に関して不満がなかった根拠として示談書のサインを示したけど、「示談に応じた」と「不満がある」は同時に成立しうるでしょ。
「額には不満だけど、法律(判例)を元に算出された額だから渋々示談に応じる」「額には不満だけど、少しでも早く賠償金が欲しいから示談に応じる」「額には不満だけど、世間体を考えて早めに示談に応じる」などなど。

4つ目。
被害者の上司は「顧問弁護士が窓口になっていたから、喜一と被害者は会ったことなかったと思う」と言った。薫は、示談書のサインを見せて「会ったことあるだろ」と喜一に迫った。
対応を顧問弁護士に任せてたとしても、サインは保険会社の担当者も立ち会いのもとにするんじゃないかという気はするけど、喜一は忙しい身なので顧問弁護士が示談書を預かり、サインをもらって被害者に渡した、という可能性もあるかもしれない。
ただ、なぜ被害者の上司が「示談書にサインしたんだから会ったことがある」と考えなかったのかが不思議。何が「普通」なのかわからないから何とも言えないし、「無理筋」だとしても自供を引き出すために言うものかもしれないけど。

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キャスト

水谷豊:杉下右京
寺脇康文:亀山薫
高樹沙耶(益戸育江):宮部たまき
川原和久:伊丹憲一
大谷亮介:三浦信輔
山西惇:角田六郎
小野了:中園照生
片桐竜次:内村完爾
中原丈雄:神田喜一(神田グループ会長)
麻丘めぐみ:辻真理子(バーのママ)
吉満涼太(吉満寛人):久保田(ユニオン海上火災、示談の担当)
五十嵐五十鈴:神田礼子(喜一の妻)
国枝量平:柳瀬和久(ユニオン海上火災)
青坂章子:人世横丁の店の女将
志水正義:大木長十郎
久保田龍吉:小松真琴
丹下一
菊地一浩:
比佐廉:アナウンサー
今泉朋子
村内貞介:神田陽一郎/辻篤志

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主な複数回出演者

相棒 複数の役で出演した人(シーズン2)
「相棒に複数の役で出たことのある人」、シーズン2出演分です。 第1話「ロンドンからの帰還~ベラドンナの赤い罠」、第2話「特命係復活」 上田茂・松原の上司(相棒〜警視庁ふたりだけの特命係)・真鍋が搬送された病院の教...

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