放送日:2003年12月3日
感想/気になる点など
被害者:久保田(保険会社勤務)
容疑者:神田喜一(人を殺したと自首)
喜一は当初「見ず知らずの人を殺した」と供述していたものの、被害者の勤務先に行ったら、実は被害者が神田陽一郎(喜一の息子)が死亡した事故の示談を担当していたことがわかり(そこで示談書を見せられる)、右京と薫は喜一を問い詰める。
喜一は「示談は顧問弁護士が対応していた、被害者とは面識がなかった」と否定するものの、そこで薫が取り出したのが喜一のサインが入った示談書で、喜一は被害者と面識があったことを認め、「賠償額がたった3億だったのが我慢できなくなって・・・」と供述を翻す。
その供述にも疑問を抱いた右京は、再度保険会社へ。薫が「喜一が不満だったのに、顧問弁護士が勝手に示談を進めたとか?」と聞いたら、被害者の上司は「そんなことありませんよ」と、示談書を取り出し、喜一のサインと印を見せる。
ここで疑問。
まず、喜一に見せた示談書と、2度目に保険会社に行った時に見せられた示談書が少し違うこと。
喜一に見せた示談書
者代理人(丙)
八王子暁町6-25-5
神田喜一(サイン、印)
2度目に保険会社に行った時に見せられた示談書
害者(乙)
所八王子市暁町6-25-5
神田喜一(サイン、印)
喜一に見せた示談書は保険会社で借りてきたとばかり思ってたけど、少し内容が違う。
2通作成して、被害者側と加害者側双方が持つことがあるにしても、内容が異なるということはないのでは?
というか、乙、丙の違いもだけど、上の方は「八王子暁町」と「市」が抜けている。わざわざ、いくつも内容が異なる示談書を(小道具として)用意したの?
2つ目。
1度目に保険会社に行った時に示談書を見せられて、2度目に行った時もまた示談書を見せられた。それはいいとして、2度目も初めて見せるような出し方だった。というか、その時点で右京たちは示談書を持っていたわけで、じゃああの示談書はどこから手に入れたものなの?という疑問がやっぱり浮かぶ。保険会社以外で示談書は出てきてないんだけどな。
3つ目。
被害者の上司は、喜一が示談に関して不満がなかった根拠として示談書のサインを示したけど、「示談に応じた」と「不満がある」は同時に成立しうるでしょ。
「額には不満だけど、法律(判例)を元に算出された額だから渋々示談に応じる」「額には不満だけど、少しでも早く賠償金が欲しいから示談に応じる」「額には不満だけど、世間体を考えて早めに示談に応じる」などなど。
4つ目。
被害者の上司は「顧問弁護士が窓口になっていたから、喜一と被害者は会ったことなかったと思う」と言った。薫は、示談書のサインを見せて「会ったことあるだろ」と喜一に迫った。
対応を顧問弁護士に任せてたとしても、サインは保険会社の担当者も立ち会いのもとにするんじゃないかという気はするけど、喜一は忙しい身なので顧問弁護士が示談書を預かり、サインをもらって被害者に渡した、という可能性もあるかもしれない。
ただ、なぜ被害者の上司が「示談書にサインしたんだから会ったことがある」と考えなかったのかが不思議。何が「普通」なのかわからないから何とも言えないし、「無理筋」だとしても自供を引き出すために言うものかもしれないけど。
キャスト
水谷豊:杉下右京
寺脇康文:亀山薫
高樹沙耶(益戸育江):宮部たまき
川原和久:伊丹憲一
大谷亮介:三浦信輔
山西惇:角田六郎
小野了:中園照生
片桐竜次:内村完爾
中原丈雄:神田喜一(神田グループ会長)
麻丘めぐみ:辻真理子(バーのママ)
吉満涼太(吉満寛人):久保田(ユニオン海上火災、示談の担当)
五十嵐五十鈴:神田礼子(喜一の妻)
国枝量平:柳瀬和久(ユニオン海上火災)
青坂章子:人世横丁の店の女将
志水正義:大木長十郎
久保田龍吉:小松真琴
丹下一:
菊地一浩:
比佐廉:アナウンサー
今泉朋子:
村内貞介:神田陽一郎/辻篤志
主な複数回出演者
- 中原丈雄は太宰謙介役で相棒3〜警視庁ふたりだけの特命係に出演。

ロケ地
| 劇中の場所 | 撮影場所 |
|---|---|
| 事件の起きた場所 | 人世横丁 |
| 神田逮捕の中継をしていた場所 | 警視庁前の道[地図] |
| 警視庁 廊下 | 川崎マリエン 交流棟の廊下[HP] |
| 神田邸 | 八王子市の一軒家0208 |
| 24年前に別れ話をした場所 | 荒川土手(岩淵水門の近く)[地図] |
<撮影場所ごとのまとめ>
人世横丁:事件の起きた場所
警視庁前の道:神田逮捕の中継をしていた場所
川崎マリエン[HP][当ブログの記事]:警視庁(廊下)
八王子市の一軒家0208:神田邸
荒川土手(岩淵水門の近く):24年前に別れ話をした場所
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