放送日:2011年2月2日
あらすじ
公式
銀行支店長の樋村が何者かに殺害された。樋村の自宅を調べた右京(水谷豊)と尊(及川光博)は、殺害されたときに着ていたスーツだけがクラシカルなスタイルであることに着目。そのスーツを仕立てた「古谷洋服店」を訪ねる。樋村を担当したテーラーの真紀(青山倫子)によると、樋村は殺害される直前、店に来ていたというが、真紀も三代目の店主・古谷(小松政夫)もアリバイを主張。右京は真紀にスーツを仕立ててもらうことにするが…。
樋村が真紀に融資を検討していたことがわかった。資料によると、真紀は独立を考えていたようだが、最終的に融資は中止に。2人の間に何があったのか?
やがてデベロッパーの安藤(森次晃嗣)が300億円の融資を樋村の銀行に決めたことが判明。その安藤のスーツを見た右京は…。ゲスト:青山倫子 小松政夫 森次晃嗣
ネタバレあり
- 銀行支店長の樋村が殺される。
- 右京と神戸が鑑識に行くと、右京は証拠として置いてあった樋村のスーツがオーダーメイドと見抜く。樋村の自宅を調べ、殺されたときに着ていたスーツだけがクラシカルなスタイルであることに着目。
- 樋村のスーツを仕立てた古谷洋服店を訪ね、樋村を担当したテーラーの真紀に話を聞くと、樋村は殺害される直前に店に来ていたというが、真紀も店主の古谷もアリバイを主張。そして、右京は「樋村のスーツを見て気に入った」と真紀にスーツを仕立ててもらうことに。
- 米沢が融資検討資料を持ってきて、樋村は真紀に新店舗準備金として融資を検討していたことを右京に教える。樋村の部下に話を聞くと、真紀への融資は保留(おそらく中止)となっているとのこと。右京が真紀に話を聞くと、融資は樋村が持ち掛けてきたが断ったという。
- 樋村の携帯電話から割り出した関係者の中で、デベロッパーの安藤が300億円の融資をメーンバンクではなく樋村の銀行に決めたことが判明。また、安藤が着ているスーツが古谷洋服店のスーツに似ていることから安藤に会いに行き、右京は安藤のスーツに触りつつ古谷洋服店で仕立てたと確認。樋村からスーツをどこで作っているか聞かれたことも知る。
- 樋村が池田(調査会社をしている)に何か依頼していたことがわかり伊丹らが取り調べをしていると、「何でもいいから安藤の弱みをつかめと依頼されていたが何もつかめなかった」と供述。そこに右京が乱入し、それをいつ報告したか聞くと去年の11月とのこと。
- 真紀に初めて樋村が来たのはいつか聞くと12月とのことで、「樋村は安藤を脅迫する目的でいろいろ探っていた、樋村が突然テーラーを替えたのは脅迫するネタを手に入れるためだったのではないか」と聞くと、真紀は「何か知っていても他の客に口外などしない、安藤は古谷の客、鍵が掛かっていて古谷以外は採寸表も見ることができない」と否定。
- 安藤に「樋村に脅迫されていたのではないか」と聞くと否定されるが、安藤が5年前(夫人を亡くした時期)から真夏でも三つ揃いのスーツを着るようになったこと、安藤のスーツは芯地の厚さが場所によって違うことを指摘し、秘密は守ると念を押すと、安藤は「安藤が女性用の下着を着ている証拠がある、融資が成立したら証拠を渡す」と脅されていたことを認める。「古谷から漏れたのでは?」と聞くと、安藤は「古谷はそんな人ではない」と否定。
- 樋村の愛人の部屋から樋村が脅迫で使っていたと思われる資料が出てくる。その中から安藤のスーツの採寸表が見つかり、「婦人用下着を着用のため」と書かれているのを発見。採寸表の指紋を照合すると、真紀のものと一致。さらに採寸表を見ると、古谷の名字が竹下となっているものも発見。その名前で調べると、古谷は前科があることが判明。
- 右京と神戸が古谷洋服店を訪ねて安藤の採寸表のコピーに真紀の指紋があることを指摘すると、真紀は「自分の店を持つのが夢だった」と動機を説明して認める(鍵の番号は古谷の妻の誕生日)。しかし右京は、古谷が使っていた道具から、古谷が最初に洋裁を学んだのはロンドンではなく刑務所と指摘(傷害で前科あり)。樋村に雇われた池田は前科のことで古谷を脅して採寸表を入手しようとして「(バラされたら)潔く店を畳む」と断られていたが、樋村は真紀を脅し、採寸表のコピーを手に入れたのだった。真紀は「採寸表を渡した時点でテーラー失格」と店を辞めることを告げる。そこで右京が「現場には争った形跡があり犯人もけがをした可能性が高い、シャツを伸ばしたまま作業をしていたのは隠すためでは?、これ以上真紀を傷つけないためにも真実を話してほしい」と言うと、古谷は傷を見せつつ「安藤から脅迫されたことを聞き、採寸表を調べてファイルの並びが違っていたので全て理解した。樋村に採寸表を返すよう言ったがもみ合いになり、樋村は階段を落ちた」と認める。最後に右京が「断ることもできたのに、なぜ刑事である僕のスーツを彼女に作らせたのか」と聞くと、古谷は「私のわがまま、最後にもう一度真紀が仕立てたスーツを見ておきたかった、たとえ女だろうがテーラーとしての実力は私が一番よく知っている」と答える。
感想/気になる点など
- 米沢は「昨夜遺体で発見された」と言い、神戸は「今朝遺体で発見された」と言った。どっちが正しいの? 現場検証を明るい時間に行っているので「今朝」が正しそうだけど。
キャスト
水谷豊:杉下右京
及川光博:神戸尊
川原和久:伊丹憲一
山西惇:角田六郎
六角精児:米沢守
山中崇史(山中たかシ):芹沢慶二
青山倫子:笹原真紀(古谷洋服店テーラー)
森次晃嗣:安藤総一郎(安藤総合ビル代表取締役)
津村和幸:樋村学(新帝都銀行銀座支店支店長)
清水伸:池田典昭(池田リサーチ)
星野光代:樋村小百合(学の妻)
松澤仁晶:乾井昭弘(新帝都銀行銀座支店、樋村の部下?)
志水正義:大木長十郎
久保田龍吉:小松真琴
小松政夫:古谷勲(古谷洋服店店主、テーラー)
主な複数回出演者
- 津村和幸は捜査員役で相棒2 第11話「秘書がやりました」、SP役で相棒3 第1話「双頭の悪魔」、第2話「双頭の悪魔II~堕天使」、第3話「双頭の悪魔III~悪徳の連鎖」、谷沢(喫茶店のマスター)役で相棒6 第5話「裸婦は語る」に出演。
- 星野光代は野崎秋代役で相棒2 第19話「器物誘拐」に出演。
- 松澤仁晶はクイズ番組の司会者役で相棒2 第12話「クイズ王」、コンビニ店長役で相棒5 第10話「名探偵登場」に出演。
ロケ地
劇中の場所 | 撮影場所 |
---|---|
テーラー古谷のある地域(右京と神戸が樋村の家を出て歩いた場所、ラストで右京と神戸が歩いた場所) | 汐留シオサイト5区イタリア街 |
テーラー古谷の入っている建物(外観のみ?) | 東京茶業会館 |
樋村学が死んだ場所 | 空蝉橋近くの道(階段) |
樋村の家 | STUDIOピア Pia8 久我山 |
安藤総合ビル | 日本アムウェイ合同会社 |
刑務所(洋裁作業のシーンの部屋) | 東映東京撮影所 Gスタジオ 会議室 |
<撮影場所ごとのまとめ>
汐留シオサイト5区イタリア街:テーラー古谷のある地域(右京と神戸が樋村の家を出て歩いた場所、ラストで右京と神戸が歩いた場所)
日本アムウェイ合同会社:安藤総合ビル
東京茶業会館:テーラー古谷の入っている建物(外観のみ?)
空蝉橋近くの道(階段):樋村学が死んだ場所
STUDIOピア Pia8 久我山[HP]:樋村の家
東映東京撮影所[当ブログの記事]:刑務所(洋裁作業のシーンの部屋)
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