放送日:2019年12月14日
「毛利小五郎大講演会(前編)」の続き。
あらすじ
小五郎の講演会が開催される会場で事件が起きる。トークイベントに参加予定だった俳優の猪越が密室状態の楽屋で何者かに殺害されたのだ。小五郎は元支配人の冷泉が犯人だと推理し、ステッキを使った密室トリックを暴く。だが、容疑者の冷泉が自供したのは全く別の殺害事件だった。冷泉がステッキを使って非常階段から突き落としたのはオーナーの順子。冷泉のステッキの先端と遺体のうなじの痣も一致する。冷泉は先代のやり方をないがしろにする順子が許せなかったと供述する。
この後、講演を1時間遅らせる事が正式に決まり、小五郎はトークイベントに参加する警備会社社長の月野木に迷惑をかけると謝罪する。この時、コナンは話している2人を見て何かに気付く。高木刑事は防犯カメラの映像を確認し、冷泉が順子を殺害した時間が判明する。冷泉と順子が非常口を出ていった時間は午後2時45分、冷泉が1人で戻ってきた時間は2時55分だった。猪越が殺害された時刻は2時50分のため、目暮警部は猪越を殺害した犯人は別にいると考える。2つの事件が起きたのはほぼ同時刻。その時間の冷泉を除く関係者たちにはアリバイがあり、目暮と小五郎は犯人が消えたと困惑する。ロビーでは支配人の氏森、イベント会社社長の角筈、スタッフの甘木、紀保が集まって事件の事を話していた。講演が始まるまで30分を切り、氏森たちは名探偵、眠りの小五郎が解決してくれる事を期待する。コナンと灰原は猪越の楽屋を調べ、窓の近くに重石を置いた2枚の紙片を見つける。紙片は雑誌を破り取ったものらしく、コナンたちは事件後に誰が何のために置いたかを考える。コナンはピンときて、順子が殺害された現場も確認。コナンの推理通り、現場の階段には同じような紙片2枚が置かれていた。コナンと灰原はこの紙片は何かのメッセージだと確信する。この時、コナンはスタッフの芽衣から知らせた方が良いと助言され、紙片の事を小五郎に教えに行くが、小五郎は全く相手にしない。
小五郎と目暮は密室トリックについて考えていた。遺体を座らせたイスをステッキで支えて密室を作ったと推理した小五郎。コナンはステッキの代わりに何を使ったかに気付き、誰が犯人かを見破る。コナンが小五郎に気付いてもらうためにヒントを出そうとすると、芽衣が先に何気なく小五郎にヒントを出す。コナンは芽衣がタダ者ではないと察する。小五郎は芽衣の発言もあって、密室トリックを見破って犯人を特定する。だが、容疑者は犯行時刻にアリバイがあると無実を主張して…。
- 冷泉の自供から菱田の遺体を見つけ現場検証。月野木は次の予定があると帰ろうとするが引き留められる。
- 菱田が殺されたのは14時45分から55分と確認。猪越が殺害された時刻(2時50分)とかぶっているため猪越の件は振り出しに。
- コナンと灰原が猪越の楽屋を調べに行くと雑誌か何かの切り抜きと石が置かれているのを発見。事件後になって置かれたと思われ、非常階段も調べると同じような切り抜きと石を発見。
- 小五郎が密室トリックについて考えていて、コナンがヒントを出そうとしたら筑波芽衣が「伸び縮みするステッキ」とヒントを出し、小五郎は七つ道具の一つ、伸縮自在の特殊警棒を思い付く。
- 元警備員の月野木は特殊警棒を持っていたが、「実は盗まれたが、さっき戻されていた」と主張。アリバイも主張するが、コナンが「犯行時刻は」と言い掛けると芽衣が「凶器によって壊された懐中時計の時刻」と話を続け、小五郎は犯行時刻をごまかすトリックと気付く。確認すると月野木の14時40分ごろのアリバイはなく、芽衣が月野木の上着に懐中時計のガラスの破片を見つけ、月野木は自白(1年前、猪越をガード中、ストーカーの女性を捕まえたが、実はそれは猪越の元恋人でDV被害者であり、謝罪と慰謝料を求めての行動だった。警察にも事情を話して女性は放免されたが、猪越にクビを言い渡された上に役立たずとの評判をばらまかれ、経営する警備会社も近く倒産を免れない状況になり、恨んでいた)。
- 1時間遅れで講演会開始。
- 妃英理が遅れて会場に到着。ゲストの猪越と月野木が参加できなくなり、小五郎と2人でステージに上がることで一触即発になるが、芽衣も参加することに。
- 何者かが雑誌の切り抜きと石を置き、ナイフを持つシーンで終了。
「毛利小五郎大講演会(後編)」に続く。
主な登場人物
猪越健一郎:俳優、講演会のゲスト
月野木秀樹:警備会社社長、講演会のゲスト
冷泉茂吉:HISHIDAホール元支配人
菱田順子:HISHIDAホールオーナー
氏森勇作:HISHIDAホール支配人
角筈直也:イベント会社社長
筑波芽衣:イベントスタッフ、小五郎の大ファン
古井紀保:イベントスタッフ
甘木康介:イベントスタッフ
花井里香:講演会MC(日売テレビアナウンサー)
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